飛行機の緊急着陸時には、安全確保のために速やかに機体から脱出する必要があります。その際にパスポートを機内に置き忘れてしまい、さらに火災などで焼失してしまった場合、どのような対応が必要になるのでしょうか。本記事では、具体的な手続きと対処方法について解説します。
パスポートを機内に置き忘れた場合の基本対応
通常、パスポートを機内に置き忘れた場合、以下の手順を踏むことで回収が可能です。
- 航空会社のカスタマーサービスに連絡し、機内に残された可能性があるか確認する。
- 空港の遺失物取扱窓口に問い合わせる。
- もし回収できない場合は、最寄りの大使館や領事館で再発行手続きを行う。
しかし、緊急脱出の際にパスポートが機内に残され、さらに機体が火災によって消失した場合は、通常の遺失物回収手続きでは対応できません。
パスポートが焼失した場合の対応
パスポートが機内で焼失してしまった場合、速やかに大使館や領事館に連絡し、新たなパスポートを発行してもらう必要があります。以下の手続きが必要となります。
1. 最寄りの大使館・領事館に連絡
日本国籍の方であれば、外務省の公式サイトなどを通じて最寄りの日本大使館・領事館の連絡先を確認し、速やかに相談してください。
2. 一時的な渡航書の発行
パスポートを紛失・焼失した場合、日本に帰国するための「渡航書」が発行されます。渡航書は通常、緊急時にのみ発行され、目的地(日本)への帰国専用の書類となります。
発行に必要な書類。
- 本人確認ができる身分証明書(運転免許証など)
- 渡航書発行申請書
- 証明写真
- 航空券の予約確認書
パスポート再発行の流れ
渡航書を使用して日本に帰国後、新しいパスポートを申請する必要があります。手続きの流れは以下の通りです。
- 最寄りのパスポートセンターにて紛失・焼失届を提出。
- 戸籍謄本(または抄本)、本人確認書類、証明写真を準備。
- 申請後、通常は約1週間で新しいパスポートが発行される。
緊急脱出時の貴重品管理のポイント
緊急時には荷物を持ち出す余裕がないため、以下の点に注意しておくと良いでしょう。
- パスポートや貴重品は必ずウエストポーチや小型のバッグに入れ、すぐに持ち出せるようにする。
- スマホにパスポートの写真やスキャンデータを保存しておくと、再発行の際に役立つ。
- 事前に大使館や領事館の連絡先をメモしておく。
まとめ
飛行機の緊急脱出時にパスポートを機内に残し、それが焼失してしまった場合、速やかに最寄りの大使館・領事館に連絡し、渡航書の発行を申請する必要があります。その後、日本帰国後に正式なパスポートを再発行する手続きを行いましょう。緊急時に備えて、貴重品の管理をしっかり行うことが重要です。
コメント