アメリカ人女性と結婚すると就労ビザは取れる?グリーンカード取得までの流れ

ビザ

アメリカ人女性と結婚した場合、アメリカでの就労ビザは取得できるのでしょうか?結婚による移住は、アメリカの移民法のもとで慎重に審査されるため、適切な手続きを踏む必要があります。本記事では、結婚による滞在許可(グリーンカード取得)と就労の流れについて詳しく解説します。

アメリカ人と結婚=就労ビザではない

結婚しただけでは、すぐに就労ビザ(H-1BやL-1など)が得られるわけではありません。しかし、配偶者ビザ(移民ビザ)を申請することで、アメリカでの合法的な滞在と就労が可能になります。

1. 結婚後の滞在資格は「グリーンカード」
アメリカ人配偶者と結婚すると、まず「配偶者としての移民ビザ」(CR-1またはIR-1ビザ)を取得し、その後グリーンカード(永住権)へ移行できます。

2. 就労はグリーンカード取得後に可能
グリーンカードを取得すれば、アメリカでの就労制限はなくなります。通常のビザ(H-1Bなど)とは異なり、特定の雇用主に縛られず自由に働けます。

アメリカ人と結婚した場合のグリーンカード取得手続き

結婚によるグリーンカード取得には、いくつかのステップを踏む必要があります。

1. I-130(親族移民申請書)の提出
アメリカ人配偶者が、I-130(Petition for Alien Relative)を米国移民局(USCIS)に提出します。

2. I-485(永住権申請)または領事館手続き
アメリカ国内で滞在する場合は、I-485(グリーンカード申請)を提出し、面接を受けます。海外にいる場合は、在外米国大使館での領事館手続きが必要になります。

3. ワークパーミット(EAD)申請
グリーンカードの申請と同時に、EAD(労働許可証)を申請すると、審査期間中でも合法的に働くことができます。

4. 面接と審査
移民局(USCIS)や領事館で、結婚の信ぴょう性を確認する面接があります。結婚が偽装でないことを証明するため、夫婦の写真、共同の銀行口座、住居の契約書などが必要です。

5. グリーンカード発行
申請が承認されると、最初に2年間の条件付きグリーンカード(CR-1)が発行され、2年後に条件解除申請を行うことで正式な永住権(IR-1)に移行できます。

グリーンカードを取得するまでの注意点

結婚による移民手続きは、厳格に審査されるため、慎重に進める必要があります。

1. 偽装結婚は厳しくチェックされる
アメリカの移民法では、偽装結婚(グリーンカード取得目的の結婚)は厳しく取り締まられています。疑わしいと判断されると、ビザが拒否されるだけでなく、将来的に入国禁止となる可能性もあります。

2. 申請書類のミスに注意
申請書類の記入ミスや不備があると、手続きが大幅に遅れることがあります。正確な書類を提出することが重要です。

3. グリーンカード取得までの期間
申請からグリーンカード取得までの期間は、通常1年程度かかります。ただし、審査の混雑状況によっては、それ以上の時間がかかることもあります。

アメリカ人配偶者との結婚後の就労ビザのまとめ

アメリカ人女性と結婚した場合、すぐに就労ビザが発行されるわけではありませんが、グリーンカードを取得すれば自由に働けるようになります

  • 結婚後は、配偶者ビザ(CR-1またはIR-1)を申請
  • グリーンカードを取得すると、就労制限なしで働ける
  • 審査には1年以上かかることがあり、偽装結婚は厳しくチェックされる
  • 労働許可証(EAD)を申請すれば、グリーンカード発行前でも就労可能

アメリカでの合法的な就労を希望する場合は、適切な手続きを踏み、慎重に申請を進めることが大切です。

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