三菱ふそう「エアロミディMJ」は今も現役？希少車両を追う全国バス事情

中型バスとして一世を風靡した三菱ふそうの「エアロミディMJ」。その姿は年々見かける機会が減っているものの、今でも一部の地域では現役で運行されているケースがあります。この記事では、エアロミディMJの特徴と、現在でも運用している可能性のあるバス事業者、また希少車両の追跡方法について詳しく解説します。

エアロミディMJとはどんなバスか

「エアロミディMJ」は、1990年代から2000年代初頭にかけて三菱ふそうが製造・販売していた中型ノンステップバスです。主に都市部の路線バスやコミュニティバス向けに投入され、取り回しの良さと低床構造による乗降性の良さから、特に高齢者が多い地域で重宝されてきました。

この車両はPA-MJ26HF系などの型式で知られ、エアロスターシリーズとは異なるコンパクトで機動性のある設計が特徴です。製造終了から20年近くが経過している今、現役車両はかなりの希少価値を持っています。

全国的には数を減らしているものの、地域密着型の中小バス事業者や、独自の車両運用方針を持つ一部の自治体委託バスでは、メンテナンスを重ねながらエアロミディMJを使い続けている場合があります。

たとえば、四国地方や中国地方の一部、九州の小規模路線バス事業者での目撃情報が過去に報告されています。また、バスコレクション.netなどの鉄道・バス趣味系サイトや、SNSの投稿をチェックすることで、現存車両の動向を知るヒントになります。

新型車への置き換えが進む中、エアロミディMJが一部地域で今なお使用されている背景には、コスト面と整備技術の継承が関係しています。

地方の小規模事業者では新車購入のコストが大きな負担となるため、既存車両を長く維持し続ける運用が選ばれることがあります。特に自社整備工場を持っている事業者では、旧式部品の確保や代替整備技術が確立されており、定期点検や修理で延命が可能です。

現役のエアロミディMJを追いかけたい場合は、次のような情報源を活用するのがおすすめです。

実際の運用状況は頻繁に変わるため、常に最新情報を確認することが重要です。

エアロミディMJのような希少車両を見つける喜びは、公共交通ファンにとって大きな魅力です。引退が近づく車両に出会えたときの感動はひとしおで、その写真や動画は貴重な記録にもなります。

また、地域によっては「ありがとう運行」などと題し、引退車両に特別装飾を施して運行する企画もあるため、そうしたタイミングを狙って訪れるのもおすすめです。

三菱ふそう「エアロミディMJ」はすでに製造終了して久しいものの、地方の中小事業者を中心に、今も現役で運行している可能性があります。見かけたときには、その希少性を噛みしめながら、記録や乗車を楽しむのがマニア的な醍醐味です。

定期的な情報チェックを通じて、あなたもエアロミディMJの“最後の雄姿”に出会えるかもしれません。