観光列車「ふたつ星4047」の種車とは?気動車キハ40・47形の魅力と改造ポイント

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観光列車「ふたつ星4047」は、長崎〜佐賀を結ぶ新たな観光ルートとして2022年に運行を開始しました。そのレトロで優雅な外観と快適な内装が人気を集めていますが、鉄道ファンにとってはその“種車”が気になるところ。今回は、「ふたつ星4047」の種車にスポットを当て、使われている気動車の形式や改造内容、歴史的背景まで詳しく解説します。

「ふたつ星4047」の種車はキハ40・47形気動車

「ふたつ星4047」の名前が示す通り、この列車は国鉄時代に製造されたキハ40形およびキハ47形気動車をベースに改造された車両です。

この2形式は1970年代から1980年代にかけて全国で広く使用されてきた一般形気動車で、耐久性に優れているため、現在でも多くの観光列車のベースとして採用されています。

JR九州は、これらのキハ40・47形を観光仕様に改造し、「ななつ星in九州」や「いさぶろう・しんぺい」などでの実績を活かしつつ、最新のデザインセンスを融合させたのが「ふたつ星4047」です。

キハ40・47形とはどんな車両?

キハ40系は、国鉄が開発した一般形気動車の一系統で、主に地方ローカル線での運行を目的として設計されました。キハ40形は単行運用も可能な単運転対応車両であり、キハ47形はドア位置や座席配置が異なる亜種として、より多様な運用に対応できる仕様となっています。

長年にわたって各地で活躍してきたこの形式は、車両数が多く、改造用車両としての入手性が高いという利点もあり、観光列車への再利用に適しています。

JR九州が得意とするデザインリニューアルの対象としても、車体構造の頑丈さと改造の柔軟性からたびたび選ばれています。

ふたつ星4047の改造内容とデザインのこだわり

「ふたつ星4047」は、気動車の機能を活かしながらも、インテリアにはホテルライクな快適空間が取り入れられています。シートは2人掛けと1人掛けの組み合わせで、大きな窓と木材を多用した内装、カフェ風のカウンターなど、上質な観光体験ができるよう設計されています。

外観は黒と金を基調にした上品なデザインで、九州の自然や伝統をモチーフにしており、鉄道旅の魅力を再発見させてくれるような存在となっています。

さらに、公式サイトでは車両の細部や運行情報も紹介されており、乗車前にチェックしておくとより楽しめます。

武雄温泉駅と「ふたつ星4047」の関係

「ふたつ星4047」は、長崎本線・佐世保線を活用した観光ルートを走行しており、武雄温泉駅はその主要な停車駅の一つです。武雄温泉駅は西九州新幹線の接続駅としても注目されており、多くの乗り継ぎ利用者や観光客に利用されています。

停車時間中はホームでの写真撮影が可能な場合もあり、鉄道ファンにとっては貴重なシャッターチャンスでもあります。

列車がゆっくりと到着し、独特のフォルムとカラーリングがホームに映える様子は、キハ40・47の面影を感じつつも、まったく新しい観光列車としての魅力が詰まっています。

キハ40・47形の他の観光列車での活用例

キハ40系は全国で数多くの観光列車に再活用されており、その代表例には以下があります。

  • 「ひなび」(JR九州):沿線の美しい景色を楽しめる観光列車
  • 「風っこ」(JR東日本):窓を開放できるトロッコスタイルが特徴
  • 「ながまれ海峡号」(道南いさりび鉄道):北海道の海沿いを走る絶景列車

これらもすべてキハ40系の構造を活かしたリデザイン列車であり、同形式の観光列車への応用力の高さがわかります。

まとめ:ふたつ星4047は、名車キハ40・47の進化形

観光列車「ふたつ星4047」は、単なる新造車両ではなく、国鉄時代の名車キハ40・47形を再活用したリノベーション車両です。その堅牢な構造と優れた走行性能を活かしながら、内外装を洗練させることで新たな魅力を生み出しています。

鉄道ファンだけでなく、一般の旅行者にも高い評価を受けているこの列車は、日本の鉄道が持つリユースとデザインの融合の好例と言えるでしょう。ぜひ一度、武雄温泉駅での停車シーンや乗車体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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