高速道路では「一定速度で走行すること」が安全運転の基本と言われています。しかし、実際には前車の速度や交通状況によって、思うように速度を保てず、気がつけば制限速度を大幅に超えてしまっている…そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。この記事では、高速道路で一定速度を保つための実践的なコツと注意点を詳しく解説します。
まず意識したい「流れに乗る」とはどういうことか
一定速度を保つとはいえ、高速道路では「交通の流れに乗る」ことも重要な安全要素です。これは「制限速度を守ること」だけではなく、「周囲の車と大きく速度差をつけない」ことも含まれます。
例えば、制限速度が100km/hの道路で、走行車線を90km/hで走っている車を追い越す際に、自分は100km/hを維持しているつもりでも、追い越しに時間がかかれば後続車にプレッシャーを与えかねません。
追い越し後の減速がポイント
追い越し後に、再び走行車線に戻る際は「元の速度に戻る」ことが大切です。後続車に配慮して加速して追い越したとしても、その後ずっと120km/hや130km/hを維持する必要はありません。
「追い越しが終わったら、再びメーターを確認し100km/hに戻す」というクセをつけることで、不要な速度超過を防げます。
速度維持に役立つ装備：クルーズコントロールの活用
一定速度を保つのに最も効果的なのが「クルーズコントロール（オートクルーズ）」の活用です。最近の車には、前走車に追従する「アダプティブクルーズコントロール（ACC）」が搭載されていることも多く、これを使えば自動で速度調整してくれるため、一定速度での走行が格段に楽になります。
クルーズコントロールを使う際は、道路状況が良好な直線区間や流れが安定している場面を選びましょう。交通量の多い混雑区間では無理に使わず、手動で対応することが望ましいです。
交通状況を先読みして加減速を減らす
目の前の車に近づきすぎてブレーキを踏む前に、早めにアクセルを戻して自然減速することで、急加減速を減らすことができます。また、走行車線と追越車線の交通量や流れを早めに観察することで、「加速が必要な場面」「抜けられるタイミング」を読みやすくなります。
追い越し車線での「譲られたプレッシャー」に負けて加速しすぎないためにも、先を見た走行計画が有効です。
「気遣い」よりも「安全」を優先するマインドセット
高速道路では、後続車への気遣いも大切ですが、それ以上に「速度超過によるリスク」を避けることが優先されるべきです。「後ろに速い車が来たから急いで抜かなきゃ」と焦って加速するよりも、落ち着いて追い越しを終えた後に減速して戻るという冷静な対応が結果として安全につながります。
仮に後続車がイライラしていたとしても、それは相手の問題。あなたが交通ルールを守っているのであれば、堂々と一定の速度を保って問題ありません。
まとめ：無理のない一定速度走行が安全と快適さを両立する
高速道路で一定速度を保つには、周囲の流れを読んだ上での柔軟な対応が求められます。追い越しのたびに加速を繰り返していると、意図せず速度超過になるリスクが高まります。
クルーズコントロールの活用、速度計のこまめなチェック、先読みの走行計画、そして「気遣いよりも安全を優先する」姿勢を持つことで、無理のない一定速度走行が実現できます。結果として、ストレスの少ない安全なドライブにつながるはずです。
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