高速道路での逆走事故は、重大な交通事故を引き起こす可能性があり、特に構造上の要因が関与するケースが報告されています。関東近郊でも、特定のインターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)で逆走のリスクが指摘されています。本記事では、逆走が発生しやすい構造的要因と具体的な事例、そして予防策について解説します。
逆走事故の発生状況と統計データ
NEXCO東日本の報告によると、2023年には全国で224件の逆走事案が発生し、そのうち約37%が分合流部・出入口部で発生しています。また、逆走事故の運転者の約70%が65歳以上であり、高齢者の関与が多いことがわかります。
逆走事故は死亡事故となる割合が高速道路での事故全体に比べ約38倍、死傷事故となる割合が約3倍と、非常に危険性が高いことが示されています。
構造的要因による逆走リスクの高い箇所
特定のICやJCTでは、構造上の理由から逆走が発生しやすいと指摘されています。以下に代表的な例を挙げます。
- 東北自動車道 那須塩原IC(栃木県): 丁字路型の構造で、進入方向を誤ると逆走につながる可能性があります。
- 青森自動車道 青森中央IC(青森県): 出入口がY字路で交差しており、進行方向を誤ると逆走の危険があります。
- 八戸自動車道 南郷IC(青森県): 料金所通過後のY字路で進行方向を誤ると逆走につながる可能性があります。
これらのICでは、構造的な要因により進行方向を誤りやすく、逆走事故が発生するリスクが高まっています。
逆走事故の具体的な事例
2025年4月26日、栃木県那須塩原市の東北自動車道上り線で、逆走した車が複数の車と衝突し、3人が死亡する事故が発生しました。事故車は、平面交差のICで進路を誤った可能性が高いとされています。
また、青森県内でも、青森自動車道の青森中央ICや八戸自動車道の南郷ICなど、構造上逆走の危険があるICが存在し、警察やNEXCO東日本が注意を呼びかけています。
逆走防止のための対策と注意点
逆走を防止するためには、以下の対策が有効です。
- 明確な標識の設置: 進行方向を示す矢印や「進入禁止」などの標識を設置し、ドライバーに注意を促す。
- 道路構造の改善: 出入口の構造を見直し、誤進入を防ぐ設計にする。
- 高齢者への啓発活動: 高齢ドライバーに対して、逆走の危険性や注意点を周知する。
- ナビゲーションシステムの活用: 最新のナビゲーションシステムを利用し、進行方向を確認する。
特に高齢者の運転者は、視力や判断力の低下により進行方向を誤る可能性があるため、家族や周囲の人々が注意を促すことも重要です。
まとめ
関東近郊の高速道路では、構造上の要因により逆走のリスクが高いICやJCTが存在します。ドライバーは、標識や道路構造に注意を払い、進行方向を誤らないよう心がけることが重要です。また、高齢者の運転者は、特に注意が必要であり、家族や周囲の人々がサポートすることが求められます。安全運転を心がけ、逆走事故の防止に努めましょう。


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