将来の日本発クルーズの構想12選を検証|最も実現可能性が高いのはどの案か?

フェリー、港

クルーズファンの間で話題になっている「妄想クルーズ計画」12選。これは個人ブログで紹介されたもので、将来の日本発クルーズの可能性を探るロマンある内容です。この記事では、その中から現実味のある構想を専門的視点から分析し、実現の可能性が高い案をピックアップしてみます。

注目度No.1:飛鳥IV(案1)は実現性が高い

構想案の中でも「飛鳥IV」計画は、業界内でも比較的実現性が高いと考えられます。というのも、現行の飛鳥IIが老朽化を迎えつつあり、継続的な国内ラグジュアリー市場への対応が求められているからです。

郵船クルーズはすでに新造船の検討を過去に示唆しており、飛鳥IIIの後継として大型化・環境性能の強化を図った「飛鳥IV」の登場は論理的です。

実現の壁が高い構想もある

構想案の中にはユニークで夢のあるものも多く見られますが、その中には実現が難しい案もあります。例えば「JR東日本クルーズ」や「阪急阪神HDクルーズ」など、陸運会社による参入案は資金・ノウハウ・法規制など多くのハードルが存在します。

また「アニメコラボ専用クルーズ船」などのニッチ需要を狙った案も、企画段階までは可能でも実運航まで持ち込むには集客と採算性が課題となります。

今後有望な領域:地方自治体主導型クルーズ

一方で「自治体支援型クルーズ」(案9など)は地域創生と観光振興を目的に、自治体が補助やインフラ整備を行うことで可能性が見えてきています。たとえば、北海道・小樽港や九州の別府港などでは既にクルーズ拠点整備が進んでおり、地元主導の小型ラグジュアリー船が生まれる可能性もあります。

観光庁の「クルーズ振興計画」に沿って、こうした動きが官民連携で今後加速する可能性があります。

グリーン化・脱炭素がカギとなる構想

環境技術への投資を前提とした構想(例:ゼロエミッションクルーズ船)は、タイミングこそ読みにくいものの、長期的には業界標準になっていくと考えられます。

日本の造船業が水素やLNG燃料技術に力を入れている点も、これを支える技術的土壌となっています。

まとめ

妄想クルーズ計画12選の中で最も現実的なのは「飛鳥IV」の構想です。すでに実運航している企業の継続投資の文脈にあり、市場ニーズにもマッチしています。一方で、地方創生型クルーズや環境対応型の新世代船も中長期的には注目される分野です。どの構想にも共通するのは「新しい体験価値の提供」への挑戦であり、それが未来のクルーズ文化を切り開いていく鍵となるでしょう。

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