高齢ドライバーの増加や土地勘のないドライブなどが原因で、高速道路での逆走事故が社会問題になっています。特に「逆走していると気づいたときに、走り続けるべきか止まるべきか」という判断に迷う人も少なくありません。本記事では、高速道路逆走時の正しい対応について、交通安全の観点から解説します。
逆走はなぜ危険なのか?
逆走は、正面衝突のリスクが非常に高く、事故時の死亡率が通常の10倍以上になるとも言われています。一般道とは異なり、高速道路では両方向ともに高速度で走行しており、衝突時のエネルギーが極めて大きいためです。
特に夜間や雨天時には、他のドライバーからの視認性も低くなり、避ける余地すらなく重大事故に至るケースがあります。
逆走に気づいたらどうする?基本は「すぐに停止」
国土交通省やNEXCO各社の公式見解によると、逆走していると気づいた場合はすぐに減速・停車し、路肩などの安全な場所で停止することが最善とされています。
そのまま走り続けることで事故のリスクは指数関数的に高まります。特に本線上での加速走行は、他の車両と正面衝突する確率を飛躍的に高めてしまいます。
路肩に止まるのは本当に安全なのか?
もちろん、高速道路での停止は危険を伴いますが、逆走し続けるよりはるかにリスクが低いと考えられています。実際、路肩に停止している車両に他車が突っ込む事故は比較的少なく、三角表示板やハザードランプで注意喚起をすれば、安全性は高まります。
また、停車したうえで車外に出る際はガードレールの外側へ避難し、すぐに110番または非常電話で通報することが求められます。
逆走に気づいていないケースも多い?
実際に発生している逆走事故の約6割は「逆走に気づいていない」まま走行していたケースと報告されています。これには以下のような要因があります。
- 高齢による判断力の低下
- インターチェンジやサービスエリアでの標識見落とし
- ナビの案内ミスや誤操作
また、間違って進入してしまった後、「進み続ければ正規ルートに戻れる」と誤解するドライバーもおり、これが事故に直結しています。
もし自分や同乗者が逆走車を目撃したら
逆走車を目撃した場合も、安全運転が第一です。まずは急ブレーキを避けながら減速・車線変更を行い、最寄りのSA・PAまたは非常電話から通報しましょう。
逆走車両と無理に対峙しようとしたり、追跡したりするのは非常に危険です。通報後は、警察や道路管理者に対応を委ねることが最も安全な選択です。
まとめ:逆走に気づいたら「止まる」が鉄則。命を守る最優先行動を
高速道路で逆走してしまった場合、走り続けることは最悪の選択です。気づいたらすぐに安全な場所に停車し、ハザードランプや非常電話で周囲に知らせ、事故のリスクを最小限に抑えましょう。
また、自分が逆走する可能性を防ぐためにも、標識の確認やインターチェンジでの慎重な運転が欠かせません。正しい知識と冷静な行動が、自分と他人の命を守るカギとなります。


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