大阪メトロ長堀鶴見緑地線の延伸計画:大正・門真南からの将来展望

鉄道、列車、駅

大阪メトロ長堀鶴見緑地線は、大正駅から門真南駅までを結ぶ全長15.0kmの路線で、1990年に京橋〜鶴見緑地間が開業し、1997年に現在の全線が完成しました。近年、この路線の更なる延伸計画について注目が集まっています。

大正駅から鶴町方面への延伸計画

大正駅から鶴町までの約5.5kmを延伸する計画が存在します。この区間では、大正駅を含む全7駅が予定されており、大正駅〜大正区役所付近までが地下構造、鶴町4丁目までは高架構造が想定されています。終点近くの鶴浜に車庫用地が確保されていますが、既設の鶴見検車場で対応可能なため、車庫が新設されない可能性もあります。

この延伸計画は、1982年の「大阪を中心とする鉄道網整備構想」において構想路線に位置づけられ、1989年の運輸政策審議会第10号答申では「2005年までに整備に着手することが適当である区間」とされました。しかし、収支採算性の課題から事業化には至っていません。

門真南駅から交野市方面への延伸構想

門真南駅から交野市方面への延伸構想も存在します。2004年の近畿地方交通審議会答申第8号の策定時に検討対象とされましたが、答申には盛り込まれませんでした。その後、具体的な進展は見られず、現在も事業化の見通しは立っていません。

一方で、門真南駅には大阪モノレールの延伸計画があり、2029年に東大阪市まで約8.9km延伸される予定です。この延伸により、門真南駅が大阪モノレールとの乗換駅となり、利便性の向上が期待されています。

延伸計画の課題と今後の展望

大正〜鶴町間の延伸計画では、総事業費が約1190億円と見込まれています。開業5年後の輸送人員は1日あたり約34,694人と予測されていますが、開業40年目の累積欠損は約764億円にのぼると試算されており、収支採算性の課題が指摘されています。

また、大正区内では大阪シティバスが頻繁に運行されており、既存のバス路線との競合も懸念されています。さらに、大正区は大阪市24区の中で人口が少なく、地下鉄を延伸しても利用客の増加が見込めないとの意見もあります。

門真南駅から交野市方面への延伸についても、具体的な計画は進んでおらず、現時点では実現の可能性は低いとされています。

まとめ

大阪メトロ長堀鶴見緑地線の延伸計画は、大正〜鶴町間と門真南〜交野市方面の2つが存在しますが、いずれも収支採算性や需要予測の課題から事業化には至っていません。今後の都市開発や交通需要の変化により、再検討される可能性もありますが、現時点では具体的な進展は見られません。

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