鹿児島市は「大都会」なのか？中核市と都市の定義から考察する

鹿児島市が「大都会」と称されることがありますが、その根拠や実態について考察します。中核市の定義や都市の特徴を踏まえ、鹿児島市の位置づけを明確にします。

中核市とは何か？

中核市は、人口20万人以上の市で、都道府県から一部の権限が移譲される都市です。これは行政上の区分であり、都市の規模や発展度を直接示すものではありません。

「大都会」という言葉に明確な定義はありませんが、一般的には人口密度が高く、経済活動が活発で、交通や文化の中心地である都市を指します。政令指定都市や首都圏の主要都市がこれに該当することが多いです。

鹿児島市は中核市であり、人口は約60万人です。これは中核市の中でも上位に位置しますが、人口密度や経済規模では政令指定都市には及びません。また、広域合併により人口が増加した面もあります。

広域合併により市域が拡大し、人口が増加することがありますが、これは行政区域の変更によるものであり、都市の中心部の発展とは直接関係しません。人口密度や都市機能の充実度が重要です。

例えば、宮崎市や高知市も中核市であり、人口規模は鹿児島市より小さいですが、地域の中心都市としての役割を果たしています。都市の「大都会」度は、人口だけでなく、経済活動や都市機能の充実度によって評価されます。

鹿児島市は中核市として一定の規模と機能を持つ都市ですが、「大都会」と呼ぶには、人口密度や経済活動の面で政令指定都市に比べて劣る点があります。都市の評価は多面的に行う必要があります。