パスポートを紛失したあとに引越しや本籍地変更をしてしまった場合、手続きが複雑になりそうで不安になる方も多いでしょう。しかし、実際のところは手順をしっかり理解すればスムーズに対応可能です。この記事では、そうしたケースで必要となる対応についてわかりやすく解説します。
まず行うべきは「紛失届」の提出
パスポートを紛失した場合、最初に行うべきは紛失届の提出です。これは新しい住所地を管轄するパスポートセンター(都道府県の旅券事務所)で行います。
警察への遺失届も必要で、遺失届出証明書を取得しておくと手続きが円滑に進みます。警察署では「どこで・いつ・どのように紛失したか」を説明することになります。
紛失一般旅券等届出書の記入
パスポートセンターでの手続きでは、「紛失一般旅券等届出書」の提出が必要です。この用紙はパスポートセンターに備え付けられていますが、事前に外務省の公式サイトからダウンロードして記入していくことも可能です。
再発行手続きに必要な書類
以下の書類を用意しましょう。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 6か月以内に撮影したパスポート用写真(縦45mm×横35mm)
- 戸籍謄本(本籍地が変更された場合は、新しい本籍地のもの)
- 警察署で発行された遺失届出証明書(任意)
特に注意すべきは戸籍謄本で、本籍地変更がある場合には、引越し先の役所で新しい戸籍謄本を取得してから旅券事務所に向かう必要があります。
旅券の再発行にかかる日数と費用
通常、パスポートの再発行には5営業日程度かかります。ただし、連休や繁忙期にはそれ以上かかることもあります。
再発行の手数料は以下の通りです。
| 種類 | 金額 |
|---|---|
| 10年用 | 16,000円 |
| 5年用(12歳以上) | 11,000円 |
| 5年用(12歳未満) | 6,000円 |
本籍地変更にともなう注意点
引越しにより本籍地が変わっている場合、旅券申請時にその情報を反映させるため、最新の戸籍謄本が必要になります。古い本籍地のままの戸籍を提出してしまうと、申請が通らないことがあります。
戸籍謄本は本籍地の市区町村役場で取得できます。遠方に住んでいる場合は郵送での請求も可能です。
まとめ
パスポートを紛失し、さらに引越しや本籍地変更をしている場合でも、適切な手続きを踏めば再発行は可能です。必要書類をしっかり揃え、最寄りの旅券事務所で手続きを行いましょう。万が一に備えて、戸籍や本人確認書類の管理も普段から心がけておくことが大切です。


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