海外ホテルのデポジット(保証金)は引き落とされる?凍結の仕組みと注意点を解説

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海外のホテルに宿泊する際、「デポジット(保証金)」としてクレジットカードの提示が求められることがあります。しかし、その金額が実際に引き落とされるのか、またチェックアウト後にどう処理されるのか、分かりづらい点も多いものです。本記事では、海外ホテルのデポジットの仕組みとその後の流れについて詳しく解説します。

デポジットとは?引き落としではなく「一時凍結」

多くの海外ホテルでは、チェックイン時に「デポジット」として一定額をクレジットカードで預かります。ただし、これは実際の引き落とし(決済)ではなく、「一時的に使用可能枠を凍結する」という処理が行われます。

例えば、300ドルのデポジットが必要な場合、その金額がカード利用枠から差し引かれた状態になりますが、実際の請求にはなりません。これは「オーソリゼーション(与信確保)」とも呼ばれる処理で、ホテルが支払い保証を確保するために行います。

凍結されたデポジットはいつ解除される?

チェックアウト時にホテルの利用に問題がなければ、ホテルはカード会社に対して「凍結解除(unfreeze)」の処理を申請します。これによって、利用枠が元に戻ります。

ただし、この解除がカード明細や残高に反映されるまでには通常1週間〜最大で6〜8週間ほどかかることがあります。これは、ホテル側の処理スピードだけでなく、カード会社や銀行の処理フローによって異なります。

なぜ明細に「引き落とし」っぽく表示されるのか?

一部のクレジットカード会社やオンラインバンキングでは、凍結された金額があたかも「一時的に引き落とされた」ように見える場合があります。これは「保留中の取引」として表示されているもので、実際に請求されるわけではありません。

明細の表記例:「Pending $300.00 – Hotel XYZ」など。この表示は解除後に消えるか、記録されずに履歴から自動的に削除されます。

デポジットをめぐる注意点

デビットカードの使用は避ける:デビットカードでデポジットを支払うと、実際に口座から金額が引き落とされてしまうケースがあるため、クレジットカードを使用する方が安全です。

利用枠に余裕を持つ:滞在期間中、数百ドルが凍結されるため、ショッピングなどでカードが使えなくなる可能性があります。限度額の確認は事前に行いましょう。

チェックアウト時に明細を確認:ミニバーの使用やルームサービスの請求があると、デポジットから自動的に差し引かれることがあります。明細をチェックして不明な請求がないか確認しましょう。

実際の体験談と対処法

ある利用者は、タイのバンコクでホテルに滞在中、500バーツ(約2,000円)のデポジットを凍結されました。チェックアウト後すぐに「解除申請は済ませた」と言われたものの、実際に枠が戻ったのは約3週間後だったとのことです。

このように、すぐには反映されないことを前提に、滞在前にカードの空き枠を十分に確保しておくことが安心につながります。

まとめ

海外ホテルのデポジットは、クレジットカードの一時的な「凍結」によって保証されるもので、通常は実際の引き落としではありません。チェックアウト後に自動的に解除されますが、反映には数週間かかることもあるため、事前にカード会社の仕様を把握し、旅行中の利用に支障が出ないよう備えておくことが大切です。

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