プロ野球ファンの中でも、オリックス・バファローズの前身であるブルーウェーブ時代を懐かしく思う方は少なくありません。中でも本拠地だった「ほっともっとフィールド神戸(旧:グリーンスタジアム神戸)」には、他球場にはない魅力が数多くありました。本記事では、そのスタジアムの特徴や魅力、ファンが惹かれた理由について詳しく掘り下げます。
自然に囲まれた抜群のロケーション
「ほっともっとフィールド神戸」は神戸市須磨区の神戸総合運動公園内に位置し、周囲を自然に囲まれた抜群のロケーションが魅力の一つです。木々に囲まれたスタジアムで観戦する野球は、都会的なドーム球場では味わえない開放感があります。
特に春から秋にかけてのデイゲームでは、太陽の光を浴びながら野球を楽しめるという、まさにアウトドアならではの醍醐味を味わえます。観戦後に公園内を散歩するファンも多く、家族連れやカップルにも好評でした。
天然芝の美しさと開放的な雰囲気
ほっともっとフィールド神戸の大きな特長の一つが、関西では貴重な天然芝を使用したフィールドです。鮮やかな緑が広がるグラウンドは、見た目の美しさだけでなく、選手にとってもプレーしやすい環境となっていました。
天然芝の香りがスタンドまで届くほど近く、ファンとの距離が近いことも人気の理由です。人工芝の球場が主流となる中で、自然の質感を感じられる数少ない球場として評価されていました。
ブルーウェーブ時代の名シーンの舞台
イチロー選手が活躍していた1990年代のブルーウェーブは、このスタジアムを本拠地として輝かしい瞬間を多く生み出しました。特に1995年のパ・リーグ優勝や、イチローの連続安打記録など、数々の名場面がファンの記憶に残っています。
スタンドで応援するファンの一体感や、神戸の街と球団の結びつきが強かった時代の雰囲気が色濃く残る場所でもあります。今でも当時のユニフォームを着て観戦するファンが多く見受けられます。
京セラドーム大阪との違いとは?
現在のオリックスの本拠地である京セラドーム大阪は、アクセス性や全天候型といった点では優れているものの、観戦体験としては開放感や自然との調和という面で大きく異なります。
「野球を“観る”」だけでなく「野球を“感じる”」空間として、ほっともっとフィールド神戸は今も特別な存在とされています。ファンの間でも「京セラより神戸派」という意見は根強く、特に昔からのファンにとっては思い入れの深い球場です。
現在も特別なイベント球場として現役
現在でもオリックスは定期的に「ほっともっとフィールド神戸」で主催試合を開催しており、ファンにとっては“あの頃”を感じられる貴重な機会となっています。記念試合や復刻ユニフォームデーなど、懐かしさを演出するイベントが行われることも。
また、一般向けの野球大会や学生野球、イベント使用などにも活用され、地域に根ざした球場としても活躍中です。
まとめ:思い出と共に残る球場の魅力
ほっともっとフィールド神戸は、ただの球場ではなく、多くのファンにとって「思い出の場所」であり続けています。自然に囲まれた立地、天然芝のフィールド、そしてブルーウェーブの栄光の日々。今でも訪れる価値のあるスポットとして、野球ファンのみならず多くの人に愛されています。


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