乙支路3街とは？ソウルの下町と東京のエリア感覚を比較してみた

韓国・ソウルの中心部にある「乙支路3街（ウルチロサムガ）」は、観光やビジネスで訪れる方にとっても注目のエリアです。では、日本の首都・東京に例えると、どの街に近い雰囲気を持っているのでしょうか？この記事では、乙支路3街の街並みや特徴を掘り下げながら、東京のエリアと比較してご紹介します。

乙支路3街の基本情報と街の特徴

乙支路3街は、ソウルの中心部・中区（チュング）に位置し、地下鉄2号線・3号線が交差する交通の要所でもあります。このエリアはオフィスビルや飲食店が立ち並ぶビジネス街でありながら、昔ながらの金属加工業などが残る下町情緒も持ち合わせています。

観光地として有名な明洞（ミョンドン）や東大門（トンデムン）にも近く、アクセスの良さも魅力です。夕方になると周辺の焼肉店や居酒屋には仕事帰りのサラリーマンが集まり、独特の活気に包まれます。

乙支路3街の雰囲気を東京に例えると、「神田」や「上野御徒町」あたりが比較対象としてふさわしいでしょう。これらのエリアも、昔ながらの問屋街や小規模な職人の町工場が点在する一方で、再開発が進み、ビジネスと飲食が混在する街並みが広がっています。

また、「新橋」にも似た側面があります。特に仕事終わりに一杯、という文化や、細い路地に所狭しと並ぶ居酒屋の風景は乙支路3街とも共通する要素が見られます。

乙支路3街は金属加工業の集積地でもあり、昼間は小さな工場で作業する職人の姿も見られます。一方、ビルの上層階にはオフィスが入居しており、働く人々の姿が絶えません。東京の御徒町～秋葉原周辺も、小売と製造、ビジネスの要素が混在しており、非常に似た空気感があります。

こうした「職人とサラリーマンが共存する街」は、日本でも減少傾向にありますが、両国の都市に共通する貴重な文化的背景を感じさせます。

乙支路3街では、路地裏に並ぶ焼肉店やポジャンマチャ（屋台）で、ビールやマッコリを片手に賑わう光景が見られます。東京の新橋や上野にも、昭和の雰囲気漂う飲み屋街があり、会社員たちが仕事の疲れを癒す姿は似通っています。

韓国の「ホプ（居酒屋）」文化は、日本の大衆酒場文化に近く、両都市の下町的要素の中核を担っています。

乙支路3街は、観光地である明洞や仁寺洞（インサドン）からも徒歩圏内にあり、外国人観光客も増えています。一方で地元の人々にとっては昔ながらの生活圏であり、観光とローカルが自然に溶け合う稀有なエリアです。

東京で言えば、浅草や上野のように、観光地として栄えながらも下町の生活文化が息づくエリアに近いかもしれません。

乙支路3街を東京に例えるなら、「神田」「上野御徒町」「新橋」といったエリアを掛け合わせたような街です。ビジネスと職人文化、そしてグルメと飲み歩きが混ざり合うこのエリアは、韓国と日本の都市文化の共通点を知るうえでも非常に興味深い場所です。

韓国旅行で地元の空気を感じたい方や、日本の下町が好きな方には特におすすめのスポットです。