ご当地お菓子と聞くと、お土産や観光客向けの特別な商品という印象があるかもしれません。しかし中には、観光客以上に地元の人々から愛され、日常的に購入されているスイーツも数多く存在します。今回は、そんな“本当に地元で買われている”ご当地お菓子を地域別にご紹介します。
北海道:三方六(さんぽうろく)
北海道・帯広に本店を構える「柳月(りゅうげつ)」のバウムクーヘン風お菓子『三方六』。白樺の薪を模した見た目で有名ですが、実は北海道民の普段のおやつとしても人気があります。
スーパーや駅ナカの売店でも気軽に購入できる手軽さから、帰省時のおみやげとしてだけでなく、家庭用スイーツとしても常備されていることが多いです。
名古屋:しるこサンド
名古屋名物の『しるこサンド』は、小倉あんをサンドしたビスケット菓子。1966年から発売されており、地元スーパーでは定番中の定番。
観光客はあまり手に取らないかもしれませんが、地元の子どもからお年寄りまでに親しまれており、学校の購買や休憩室のおやつとして根強い人気があります。
福岡:鶴乃子(つるのこ)
石村萬盛堂の『鶴乃子』は、マシュマロの中に黄味あんが入った一品。見た目の愛らしさと、ほんのり優しい甘さが特徴です。
お中元やお歳暮、お祝い返しとしても重宝されており、福岡の家庭では“ちょっと良いお菓子”として常備されることも珍しくありません。
沖縄:ちんすこう(地元スーパー仕様)
観光土産の定番として知られる『ちんすこう』ですが、地元の人々が買うのは大型量販タイプや業務用パックのちんすこうです。味のバリエーションも豊富で、黒糖や紅芋味なども人気。
スーパーでは、観光用よりリーズナブルな価格帯の商品が日常的に購入されており、お茶請けとして親しまれています。
静岡:うなぎパイ
「夜のお菓子」として知られる『うなぎパイ』は、観光客にとっては定番土産ですが、地元では家庭用の大袋パックが人気。スーパーでもよく見かけ、静岡県民にとっては“たまのおやつ”感覚で購入されることもあります。
実際に製造元・春華堂では、地元向けの販路も強化しており、まさに観光と日常の境界線にあるお菓子と言えるでしょう。
まとめ:地元で“日常使い”されているご当地お菓子に注目
今回ご紹介したようなご当地お菓子は、決して観光客だけのものではなく、地元民の暮らしにしっかりと根付いています。旅先でお土産を選ぶ際は、観光用のパッケージだけでなく、地元スーパーを訪れて“普段の味”にも目を向けてみると、新たな発見があるかもしれません。

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