ETCゲートの通過時には問題ないのに、走行中にETCカードからエラー音が鳴るという現象は意外と多くのドライバーが経験しています。この記事では、その原因と対処法について、専門的な視点と実例を交えて解説します。
ETCカードでエラーが発生する典型的な状況
まずよくあるケースとして、ETCカードをセットした直後は正常に作動し、ゲートも問題なく通過できます。しかし走行中に突然「ピーピー」というエラー音が鳴るという現象が起きることがあります。これはカードリーダーの接触不良やカードの摩耗が原因であることが多いです。
実際にあるユーザーの体験談では、カードのICチップ部分に微細なキズがついており、挿入直後は問題なくても走行中の振動で読み取りに問題が出ていたというケースがありました。
主な原因:ETCカードと車載器の相性や劣化
ETCカードには有効期限や使用劣化があります。とくに長年使っているカードの場合、内部チップの接点が弱くなって読み取り不良を起こすことがあります。また、ETC車載器のほうに問題があるケースもあります。
例えば、ETC車載器が2007年以前の旧型の場合、新しいETCカードとの相性が悪く、正しく認識されないことがあります。このような場合は車載器の買い替えが推奨されます。
接触不良を防ぐためのチェックリスト
- ETCカードのICチップに汚れやキズがないか確認する
- カードを挿入し直すことで一時的に復旧するか確認する
- 車載器の取扱説明書にあるエラーコードの意味を確認する
- 他のETCカードでも同様の現象が起きるか試す
上記を実施してもエラーが続く場合は、ディーラーや整備工場で車載器の点検を受けることをおすすめします。
ETCカードは定期的に再発行・交換を
ETCカードは発行から約5年の有効期限が設定されていることが多く、期限を過ぎたものは更新が必要です。有効期限内でもトラブルが続くようであれば、再発行を依頼すると改善されることがあります。
実際に筆者も、エラー頻発する古いカードを再発行してもらったところ、問題が完全に解消されたという経験があります。
もしもの時の応急処置
高速道路走行中にエラー音が鳴っても、ゲート通過ができているなら過度に慌てる必要はありません。ただし、次の出口で一度停車し、カードを再挿入することでエラーがリセットされる場合もあります。
それでもエラーが止まらない場合は、手動で料金支払いする準備も検討しておきましょう。特に深夜帯や混雑時は早めの対処が安心です。
まとめ:エラー音の放置は要注意
ETCカードのエラーは、放置すると料金トラブルや再請求、最悪の場合ゲート通過エラーに発展する恐れもあります。早期に原因を特定し、カードの再発行や車載器の点検を受けることで安全なドライブを続けましょう。


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