なぜ伊豆半島では中央縦貫道のみ高規格化が進んでいるのか?東西ルートの整備が進まない理由とは

車、高速道路

伊豆半島は豊かな自然と観光資源を有しながらも、交通インフラの整備には長年の課題があります。特に中央縦貫ルートに比べ、東西ルートや海沿いルートの整備が遅れていることに疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、なぜ中央縦の高規格道路整備が進み、その他のルートが後回しにされているのかをわかりやすく解説します。

中央縦貫ルート整備が進む理由

伊豆縦貫自動車道(伊豆中央道・修善寺道路など)は、地域高規格道路に指定されており、国の支援を受けて整備が進められてきました。これは、伊豆半島の中核都市である三島・修善寺エリアと東名高速を繋ぐ重要なルートであり、観光や物流の面でも高い需要があるからです。

また、内陸部は地形的にトンネル整備が比較的容易であり、高規格道路建設に適した環境という点も見逃せません。

東西ルート整備が進まない背景

一方で、海沿いの国道135号(東ルート)や国道136号(西ルート)は、すでにある程度の道路が存在し、抜本的な高規格化よりも部分的な改良やバイパス整備が選ばれています。しかし、その“バイパス”も幅員が狭く急カーブが多い区間が残り、「なんちゃってバイパス」と感じる声もあるのが実情です。

特に東伊豆は、地滑り地帯や崖地など地形的制約が多く、大規模整備には多額のコストと時間がかかるため、進捗が遅れがちです。

需要とコストのバランスの問題

交通インフラの整備には、「費用対効果」が重要です。中央縦貫道は、東名高速への接続や修善寺温泉などの観光資源が集まるルートとして需要が高く、投資回収が見込めます。

一方で東西ルートは、観光地を結んではいますが、地域人口が少なく、通行量も限られているため、国や県としては「優先度が低い」と判断されがちです。

東伊豆・西伊豆それぞれの改善の取り組み

とはいえ、東西ルートでも改善の取り組みは行われています。東伊豆の国道135号では「熱海ビーチライン」や「東伊豆道路」といった有料道路の整備が進み、渋滞のボトルネック解消を目指しています。

また、西伊豆では国道136号の改良や一部区間の拡幅が行われ、観光シーズンの渋滞緩和が期待されています。とはいえ、これらは抜本的な高規格化ではなく、「応急的な改善」にとどまっています。

地元住民の声と今後の展望

地元住民や観光業界からは「もっと整備を進めてほしい」との声が根強くあります。特に、災害時の孤立リスクや高齢化による移動手段の確保の観点からも、安全で快適な道路網の構築が急務とされています。

今後は、国土強靭化計画や観光振興策と連動したインフラ投資が鍵となり、地方創生の一環として整備が進む可能性もあります。

まとめ:高規格道路整備には理由がある

伊豆半島における道路整備の優先順位には、需要・地形・費用対効果など複合的な理由があります。中央縦貫道が先行して整備されたのは、経済的・地理的合理性があったからであり、東西ルートも徐々にではありますが改善の兆しが見えています。

伊豆をより快適に旅するためにも、こうした道路整備の背景を知ることで、地域課題への理解と応援の気持ちが深まるのではないでしょうか。

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