海外旅行では、スリやひったくりなどのリスクに備えて、貴重品の管理をしっかり行うことが大切です。バッグの選び方次第で安全性は大きく変わります。本記事では、タイプ別バッグの特徴とリスク、さらに実際に使える防犯小技をご紹介します。
ショルダーバッグ・斜め掛けポーチのメリットと注意点
斜め掛けポーチは、体に密着しやすく、前側に持てば視界に入るため比較的安全と言われています。旅行者の多くが愛用しているタイプです。
ただし、ショルダーの紐をナイフで切ってひったくる「バイクスナッチ」などには要注意です。スチールワイヤー入りのストラップを採用したPacSafeなどの防犯機能付きバッグが安心です。
バックパック(リュック)のリスクと対策
バックパックは収納力があり、両手が空くため便利ですが、後方が死角になるため、スリの標的になりやすい傾向があります。ジッパーを開けられたり、ナイフで切られるケースも実際に報告されています。
防犯対策としては、背中側にしか開かないタイプのリュックや、南京錠付きジッパー、スラッシュガード素材の採用されたものを選びましょう。また、公共交通機関や混雑したエリアでは、前掛けにするのも有効です。
ボディバッグの実用性と防犯上の注意
ボディバッグは身体に密着しやすく、目の届く範囲で管理しやすいのが特徴です。ただし、背中側に回して使うとファスナーやホックを外されても気づきにくくなります。
必ずバッグを前に回して使うこと、ジッパーが複数ある場合は使っていないポケットを開けられないようにロックすることなど、位置や管理方法を意識して使用しましょう。
隠し腰巻きやセキュリティポーチの活用
現金やパスポートなどの貴重品は、基本的に身体に密着するセキュリティポーチで管理するのが理想的です。Tシャツの下に装着できる「隠し腰巻きポーチ」や、「首下げタイプ」「足首タイプ」などもあります。
外出時には貴重品をすべて持ち歩かず、必要最低限にし、ホテルのセーフティボックスに保管するのも効果的です。バッグはダミーで、中身は最低限、という防犯術も旅慣れた人には定番です。
その他の実践的防犯テクニック
- バッグのジッパー部分に小さな安全ピンをつけて開けづらくする
- 貴重品を一か所にまとめず、分散して携帯する
- ファスナーの引き手同士を結束バンドで固定(ハサミが必要になるため手間が増す)
- 「貴重品らしくない」古びた財布や袋で目立たなくする
また、盗難多発エリアでは「スマホを手に持ち歩かない」「人混みで立ち止まらない」といった基本行動も重要です。
まとめ
海外での貴重品管理は、バッグ選びと日常の行動の両方がカギになります。斜め掛け、リュック、ボディバッグなどにはそれぞれリスクがありますが、防犯機能のある製品や意識的な使い方でリスクは大きく下げられます。さらに、隠しポーチや小技も組み合わせることで、安全性を高めることができます。備えあれば憂いなし。安心して旅を楽しむために、自分に合った防犯スタイルを構築しておきましょう。


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