廃止される路線バスのバス停標識は譲渡可能？入手方法と注意点を解説

長年親しんできた路線バスの廃止は、多くの人にとって感慨深い出来事です。特に、日常的に利用していたバス停の標識を記念に手元に残したいと考える方も少なくありません。しかし、バス停標識の譲渡にはいくつかの注意点があります。

バス停標識の所有権と管理者

バス停標識は通常、バス事業者や自治体が所有・管理しています。したがって、廃止後に標識を譲渡してもらうには、まず管理者に連絡を取り、譲渡の可否を確認する必要があります。

例えば、神奈川中央交通のようなバス会社では、公式ウェブサイトに問い合わせ先が記載されています。神奈川中央交通のFAQページを参考に、適切な窓口に連絡を取りましょう。

バス停標識の譲渡は、管理者の判断によります。譲渡が可能な場合でも、以下のような条件が付くことがあります。

また、譲渡には申請書の提出や、譲渡契約の締結が求められることもあります。事前に必要な手続きを確認し、適切に対応しましょう。

バス停標識が公道上に設置されている場合、その撤去や移設には道路占用許可が関係することがあります。名古屋市の例では、道路上に工作物を設置・撤去する際には、所管の土木事務所に道路占用許可申請書を提出し、許可を受ける必要があります。名古屋市の道路占用許可についてをご参照ください。

バス停標識は大型で重量があるため、運搬や設置には注意が必要です。また、屋外に設置する場合は、近隣住民への配慮や、景観への影響を考慮することが求められます。

さらに、バス停標識にはバス会社のロゴや名称が記載されていることが多く、商標権や著作権の問題が生じる可能性があります。譲渡を受けた場合でも、商業目的での使用や、無断での複製・販売は避けましょう。

廃止される路線バスのバス停標識を記念に譲渡してもらうことは可能ですが、管理者の許可や手続きが必要です。また、譲渡後の取り扱いにも注意が求められます。思い出の品として大切に保管し、地域の歴史を感じる一助としましょう。