ほっともっとフィールド神戸の魅力とは？オリックスファンに愛された神戸の本拠地を振り返る

かつてオリックス・ブルーウェーブの本拠地として親しまれた「ほっともっとフィールド神戸（旧グリーンスタジアム神戸）」。現在もプロ野球の公式戦が一部開催され、根強い人気を誇るこの球場には、他のスタジアムにはない魅力が詰まっています。本記事では、その特長とファンからの評価を交えて紹介します。

自然との調和が魅力の立地

ほっともっとフィールド神戸は、神戸市須磨区の「神戸総合運動公園」内に位置し、自然に囲まれた環境が特徴です。アクセスも神戸市営地下鉄「総合運動公園駅」から徒歩すぐという便利さで、試合前後に公園内で散策を楽しむこともできます。

都会のドーム球場とは異なり、スタジアム周辺に広がる緑豊かな風景や季節の移ろいを感じられる点は、多くのファンにとって大きな魅力となっています。

屋外球場ならではの開放感と臨場感は、ほっともっとフィールド神戸の醍醐味です。風を感じながらの観戦は、野球本来の魅力を引き立ててくれます。

ナイターでは、神戸の夜空に打ち上がる花火イベントが行われることもあり、試合以外でも思い出に残る時間を過ごせます。

オリックスの現在の本拠地である京セラドーム大阪と比較すると、ほっともっとフィールド神戸は観客との距離が近く、選手の声やグラウンドの音が直接届く臨場感が魅力といえます。

また、ドーム特有の人工的な照明や空気感に対し、自然光と風通しの良さが神戸球場の大きな違いです。これにより、「神戸の方が好き」というファンの声も根強く存在します。

イチロー選手が在籍していたブルーウェーブ時代、多くの名勝負がこの球場で繰り広げられました。1995年の阪神・淡路大震災の復興を支えるように戦ったブルーウェーブの姿は、多くのファンの記憶に強く刻まれています。

特に芝生席で寝転がりながら観戦した思い出や、ファンと選手の距離の近さを感じた経験は、今でも語り継がれています。

現在もオリックス・バファローズは年に数試合、神戸での公式戦を開催しています。地元ファンにとっては、貴重な機会であり、懐かしい球場で再び声援を送れる喜びは格別です。

神戸開催では、通常よりもリラックスした雰囲気の中で野球を楽しめるため、ファミリー層や観戦初心者にも人気があります。

「ほっともっとフィールド神戸」は、ただの野球場ではなく、ファンの思い出が詰まった特別な場所です。京セラドーム大阪とは異なる良さを持ち、神戸時代のブルーウェーブを愛した人々にとって、今も心の本拠地といえる存在でしょう。次回の神戸開催には、ぜひ足を運んでその魅力を再確認してみてはいかがでしょうか。