新青森〜新函館北斗間を走る北海道新幹線には、通常の指定席とは異なる「特定特急券」が設定されています。これは特定の区間に限り、比較的安価で新幹線に乗車できる制度ですが、使い方を誤るとトラブルのもとになることも。この記事では、制度の仕組みと利用時の注意点、さらに実際の利用者傾向まで解説します。
特定特急券とは?仕組みを正しく理解しよう
特定特急券は、新青森〜新函館北斗間(約148km)などの短距離区間に設定されており、安価で自由席のように乗車できる券です。ただし、実際には指定席車両に乗車することになり、空いている席に座る形となります。
空いている席に着席できるものの、その席が誰かの予約席であった場合は、指定席券を持つ乗客が来たらすぐに席を空ける必要があります。このため、「仮の着席」が前提の制度です。
指定席券保持者とのトラブルを避けるには?
最大の誤解は、着席した座席が「自分の席」であると勘違いしてしまうことです。指定席券を持った人が現れたら、すぐに席を譲るのがマナーでありルールです。
仮にその指定席券保持者が制度を知らない場合でも、落ち着いて「特定特急券で一時的に空いている席に座っていた」と説明すれば、大抵は理解してくれるでしょう。ただし、混雑時はトラブル回避のためにも通路側や車端部など、なるべく目立たない位置に座るのが無難です。
その席が予約済みかどうかを見分ける方法
一部の新幹線車両では、座席上のランプや電光表示で「指定済」「空席」などが表示される仕組みになっています。ただし、全車両にあるとは限らないため、事前に確認が必要です。
そういった表示がない場合は、常に指定席券所持者が来る可能性があるという前提で席を使うしかありません。落ち着かないと感じる方には向いていないかもしれません。
新青森〜新函館北斗区間での混雑実態と利用傾向
この区間は本数が限られているため、時間帯によっては混み合うこともありますが、平日や閑散時間帯であれば比較的空いていることが多いです。特に朝早い便や夜遅い便は狙い目です。
また、観光シーズン(GW、お盆、年末年始)には満席近くになることもあるため、特定特急券を利用する場合は時間帯選びが重要です。駅での乗車前に混雑具合を確認するのも一つの方法です。
実際に利用している人の声と活用例
ネット上では「安くてありがたい」「乗り慣れていると便利」などの声がある一方で、「慣れてない人には落ち着かない」といった意見も見られます。
実例として、SNSでは特定特急券で乗車し、3回席移動したという報告も。一方で、全区間誰も来ずに快適だったという例も多く、運次第ともいえます。
まとめ:理解して使えばお得な選択肢に
特定特急券は正しい知識とマナーがあれば非常にお得な乗車方法です。指定席とは異なる自由度と注意点があるため、仕組みを把握してから利用するようにしましょう。混雑状況や時間帯によっては快適に使えるため、旅の選択肢として検討する価値があります。


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