利用者減少とともに拡大するETC専用スマートインターとは?進化する高速道路の出入口事情

車、高速道路

近年、高速道路の出入口で見られる「スマートインター(ETC専用インターチェンジ)」が全国で増加しています。特に利用者数の少ない地方のインターチェンジでは、有人の料金所を廃止してETC専用とする例が増えており、鉄道で駅員が不在となる無人駅化の流れと似た現象が起きています。

スマートインターとは何か

スマートインターとは、ETC搭載車専用の高速道路の出入口であり、有人の料金所を設けず自動で通行料金の収受を行う仕組みです。通常のインターよりも小規模で、設置コストも低く抑えられ、地域の利便性向上に貢献しています。

スマートインターは既存のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)、または本線途中に増設されることも多く、交通分散の一助となっています。

利用者減少によるスマートインター化の背景

利用者が少ないインターでは、有人対応の維持が非効率と判断され、コスト削減や業務効率化を目的にスマートインター化が進んでいます。これは、地方の無人駅化と同様に、限られた人的資源と予算でインフラを維持する現実的な施策です。

例えば、かつて有人料金所だった栃木県の「壬生スマートIC」や、新潟県の「中之島見附スマートIC」などは、利用者数が限られていたことからスマートインター化されました。

スマートインターの導入例と実際

  • 静岡県・森掛川スマートIC:森町と掛川市の境界に設置され、利便性を大きく改善。
  • 三重県・伊賀スマートIC:周辺工業団地のアクセス改善と物流効率化を狙って導入。
  • 岡山県・美作スマートIC:観光客の利便性を高めつつ、地域住民の日常利用にも対応。

いずれもETC限定の利用で、現金・通行券での通過はできないため、ETC車載器未搭載車は従来の有人ICからの出入りとなります。

スマートインターのメリットと課題

メリット:コスト削減、地域アクセス向上、渋滞の緩和、建設スピードの速さなどが挙げられます。

課題:ETC未搭載車両は利用できない、車線が狭く大型車には不向き、冬季の除雪対策が難しい場所もあるなど、導入には地理的・技術的な制約も存在します。

今後の展望

今後はさらに多くの地方インターでスマート化が進むと見られており、ETC普及率の向上とともに、スマートインターが高速道路利用の主流の一端を担っていく可能性が高まっています。

国土交通省やNEXCO各社も、地方創生や災害時の支援を念頭に置いたスマートインターの整備を推進しており、地域の実情に即した柔軟な運用が期待されています。

まとめ

鉄道の無人駅化と同様に、高速道路でも利用者数の少ないインターがスマートインターとして再編される動きが進んでいます。これは時代の流れに即した合理的な対応であり、ETCの普及とともに利便性も向上しています。今後はETC専用という特性を理解しつつ、地域ごとの交通事情に合った活用が求められます。

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