2025年に予定されている高速道路の深夜割引制度の見直しにより、トラック運転手をはじめとする長距離ドライバーにとって、料金体系が大きく変わることが予想されます。本記事では、改正後の深夜割引制度の概要と具体的な適用条件について詳しく解説します。
深夜割引の適用時間帯の変更
現行制度では、深夜0時から4時の間に高速道路を走行していれば、全走行距離に対して30%の割引が適用されていました。改正後は、適用時間帯が22時から翌5時に拡大されますが、割引はこの時間帯に走行した距離分のみに適用されることになります。
割引の適用方法の変更
これまでの即時割引方式から、改正後は後日還元型に変更されます。ETCマイレージサービスやETCコーポレートカードを利用している場合、割引分は後日ポイントや請求書で還元される仕組みとなります。
割引適用距離の上限設定
無謀な運転を抑止するため、割引適用時間帯の走行距離に上限が設けられます。例えば、普通車や中型車の場合、1時間あたりの上限距離は105kmとされ、利用時間が4時間を超える場合は30分の休憩を考慮して上限距離が調整されます。
激変緩和措置の導入
長距離利用者への影響を軽減するため、激変緩和措置が導入されます。具体的には、深夜割引適用車両のうち1,000km以上走行した場合、1,000kmを超える部分を割引対象走行分として追加する措置が実施されます。
具体的な適用例
例えば、岡山で正午に積み込み、山陽自動車道を走行して21時に関東近辺のSAで仮眠を取り、翌朝5時半に出発して7時に高速を降りた場合、22時から翌5時の間に走行していないため、割引は適用されません。ただし、激変緩和措置の対象となる場合があります。
まとめ
2025年の深夜割引制度の見直しにより、割引の適用条件が大きく変わります。トラック運転手をはじめとする長距離ドライバーは、新制度の内容を十分に理解し、計画的な運行を心がけることが重要です。


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