鉄道旅行や駅巡りの醍醐味のひとつに、ユニークで印象的な駅名との出会いがあります。中部地方には、思わず「どういう意味?」と尋ねたくなるような面白い駅名がいくつも存在しています。この記事では、その由来や特徴とともに、中部エリアで話題性抜群の駅名をご紹介します。
1. 美濃赤坂駅(岐阜県)
一見すると「赤坂」という有名地名を含みますが、東京の赤坂とは無関係。岐阜県大垣市の静かな終着駅で、“貨物専用駅なのに旅客駅の顔も持つ”という不思議な存在です。
「美濃赤坂」は東海道線の支線にあるレアな駅で、鉄道ファンの間では“秘境駅の入り口”として知られています。
2. 鬼無里(きなさ)駅(長野県・現在は廃駅)
JR長野駅からは遠く離れた山中にあった駅で、「鬼がいない里=鬼無里」という地名の通り、民話に由来した幻想的な名称が特徴的です。1997年の長野新幹線開通をきっかけに廃止されましたが、駅名の響きは今も多くの人の記憶に残っています。
地名としては残っており、長野観光地としても人気のあるエリアです。
3. 愛と勇気と希望の駅(愛知県)
名鉄広見線に期間限定で設置された“仮想駅”で、イベント的な存在ながらそのインパクトは絶大。「名鉄協商パーキング」の企画によって登場し、SNSでも大きな話題を集めました。
駅名標が実際に掲げられていた時期もあり、「こんな駅名あるの!?」と二度見必至のスポットでした。
4. 駒ヶ根駅(長野県)
駅名そのものは普通に見えますが、駅前にある「こまくさ橋」や「駒ヶ根ソースかつ丼街道」のPRなど、地域の独自性が全面に出ているユニークなエリアです。
「駒ヶ根」の地名の響きも独特で、中央アルプスと南アルプスに挟まれたロケーションの中で、まるでファンタジー世界のような存在感を放ちます。
5. 牛牧駅(静岡県)
天竜浜名湖鉄道にある駅で、「牛」と「牧」という牧歌的すぎる名前にほっこり。周囲はのどかな田園風景で、駅名と景色が絶妙にマッチしています。
牛牧という地名は古くから残る農業地帯に由来しており、名前の通り本当に牛が見えることもあるとか。
6. 十二兼駅(岐阜県)
読みは「じゅうにかね」。数と動詞が組み合わさったような駅名で、初見では読みづらいことからネタにされがちです。
由来は地域の古い地名にあるとされ、駅舎も素朴な無人駅で“難読駅名ツーリング”の目的地としても人気があります。
7. ふるさと公園駅(山梨県)
山梨県の中央本線支線・旧富士急行線上に設置された駅で、まるで観光案内のような駅名が話題です。公園名そのままという珍しさから、観光客からも「看板のようだ」と注目を集めています。
ふるさとの魅力を前面に出すこのネーミングは、地元愛があふれた駅としても親しまれています。
まとめ:ユニーク駅名から広がる“旅のネタ”を楽しもう
中部地方には思わず笑ってしまうもの、難読で驚くもの、背景に歴史や物語があるものなど、多彩な面白駅名が揃っています。旅の目的地として選ぶだけで話題になり、写真映えやSNSネタにも最適です。
次の電車旅では、少し変わった駅名に注目して、新たな発見をしてみてはいかがでしょうか。


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