夜間の高速道路では周囲が暗く、遠くまでの視認性が重要になります。そのため「ハイビーム(上向きライト)を使ってもいいのか?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、高速道路でのハイビームの使い方と注意点について解説します。
ハイビームとロービームの違い
ハイビーム(上向きライト)は遠くを明るく照らすためのライトで、主に対向車や先行車がいない場合に使用します。一方、ロービーム(下向きライト)は手前を照らすため、街中や車の往来が多い状況で適しています。
道路交通法でも、基本的には「前照灯はハイビームを使用し、対向車や前方の車両がいる場合にはロービームに切り替える」とされています。
高速道路でのハイビーム使用の可否
高速道路では道路照明が少なく、特に山間部や地方部では周囲が完全に暗い場所もあるため、ハイビームの使用が推奨されることがあります。
ただし、前方に車両がいる場合や対向車線の車にまぶしさを与える可能性がある状況では、ロービームに切り替えるのがマナーであり、安全運転のための基本です。
どんな時にハイビームが有効か
- 前後に車両がいない状況
- トンネル外の照明が少ない区間
- 路肩に人や動物がいる可能性がある区間
- 霧や悪天候のときは逆にハイビームが不適切なことも
このように、状況に応じた使い分けが求められます。
実際の交通事故統計から見るハイビームの重要性
警察庁の資料によると、夜間の歩行者死亡事故の多くが「発見の遅れ」が原因とされており、適切なタイミングでハイビームを使うことでリスクを大幅に軽減できます。
また、自動車メーカーも「自動ハイビーム」機能を標準搭載する車種を増やしており、運転者が判断に迷わないようサポートされています。
トラブル回避のための注意点
高速道路ではスピードが出ているため、急な視界の変化が重大事故につながることもあります。ハイビームを使う前には「後続車がいないか」「反射板で光が跳ね返らないか」を確認しましょう。
また、警察庁の安全運転ガイドなどの公的な情報も定期的にチェックするとよいでしょう。
まとめ:夜の高速道路ではハイビームを正しく使うことで安全性が向上
高速道路では視認性が何よりも重要。周囲の車両や状況を確認したうえで、ハイビームを適切に活用することが、安全で快適な夜間走行につながります。
「いつもロービームだけど夜の高速が怖い」と感じている方は、一度ハイビームの正しい使い方を学んでおくと安心です。


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