ミライロIDのプライバシーは大丈夫?移動履歴と個人情報の取り扱いを徹底解説

バス、タクシー

障害者手帳のデジタル化を進める「ミライロID」は、公共交通機関でも利用が拡大しています。しかし一方で「どこに行ったかが役所に知られるのでは?」と不安を抱く声もあります。本記事では、ミライロIDを利用する際のプライバシーに関する疑問について、安心できる根拠とともに丁寧に解説します。

ミライロIDは移動履歴を役所に通知しない

ミライロIDは、障害者手帳の情報をスマートフォンで提示できるアプリであり、交通機関の乗車履歴を自動的に役所へ通知する機能はありません。アプリはあくまで提示用のツールであり、ICカードのように利用履歴が蓄積されるものではありません。

例えば、バス乗車時にミライロIDを提示して割引を受けたとしても、その情報が市区町村や厚生労働省に送信されることは基本的にありません。

利用シーンは「手帳の代替表示」にとどまる

ミライロIDは「アプリで障害者手帳を見せられる」ことが最大の目的であり、位置情報の記録やGPSの追跡などを行う設計にはなっていません。これはミライロ社が提供するアプリのプライバシーポリシーでも明示されています。

したがって、利用者が意図的に位置情報を共有しない限り、アプリ経由で行動が把握されることはありません。

一部のサービスでは別途情報提供がある可能性も

ただし、自治体によっては特典受け取りや補助金申請の証拠としてミライロIDの提示記録を求める場合があります。このようなケースでは、利用者の同意のもとで情報提供が行われるため、勝手に通知されることはありません。

例:特定のイベントでミライロIDを提示して「参加記録」や「ポイント付与」を受ける際には、記録が残る仕組みが導入されていることもあります。

不安なときはプライバシー設定と問い合わせを活用

ミライロIDアプリでは、ユーザー自身がプロフィール項目の表示/非表示を切り替えることができます。また、各交通事業者や自治体がどういった目的で確認しているかは、窓口での問い合わせにより明確にできます。

「役所に知られたくない」「記録が残るのが不安」という方は、事前に自治体や交通会社に確認することで安心して利用できるでしょう。

ミライロIDのセキュリティと運営体制

ミライロIDはバリアフリープロジェクトを進めるミライロ株式会社によって運営されており、個人情報保護方針(プライバシーポリシー)に基づいて厳格に管理されています。

利用者の情報が外部に漏れるリスクは低く、外部から不正に追跡されるような仕組みも採用されていません。

まとめ:ミライロIDは安心して使えるデジタル障害者手帳

ミライロIDは、利用者の意思に基づいて使うことができ、移動履歴や個人情報が役所に勝手に伝わることはありません。むしろ、持ち歩きの負担軽減や各種サービスへのアクセス性が高まるなど、多くのメリットがあるサービスです。

ただし一部の特典利用などでは記録が残ることもあるため、必要に応じて事前確認を行うのが安心のポイントです。

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