初めての中国旅行で、将来的な留学も視野に入れた“下見”を目的とするなら、訪れる都市選びはとても重要です。この記事では、夏に訪れる前提で「上海」と「深圳(香港経由)」のどちらがより適しているか、費用面や都市の雰囲気、初心者への親和性などを軸に詳しく比較します。
中国の“代表的な都市感”を体験するなら上海
上海は中国最大級の国際都市であり、ビジネス・教育・生活環境のすべてにおいてハイレベルです。将来的に留学を考えるなら、最初に訪れる都市として非常に適しています。
外灘の西洋建築群、浦東の高層ビル群、古い街並みが残る豫園エリアなど、ひとつの都市で中国の過去と現在、そして未来を感じられるのが魅力です。
コストとアクセスの面では深圳(香港経由)も魅力
夏の航空券価格が高騰しやすい上海に比べ、香港行きの航空券は選択肢が豊富で比較的安価に確保できる可能性があります。
香港国際空港からはバスまたは鉄道で深圳へ簡単にアクセスできます。
深圳は中国のIT都市として発展著しく、テンセントやDJIの本社もある“イノベーション都市”です。ただし、ややビジネス向け・ローカル色が強いため、初めての中国で中国語力が不安な方にはやや難易度が高めという面も。
都市の雰囲気と街の“わかりやすさ”の比較
上海は外国人が多く、看板や案内表示も英語併記が多く、中国語が話せなくても観光・移動はしやすいです。地下鉄網も非常に発達しており、初見でも使いやすいのが特徴。
深圳は新しい都市で道幅が広く、インフラは整っている一方、中心エリア以外では英語対応が少なく、“中国語力ゼロで動き回る”にはやや慣れが必要です。
滞在スタイル:観光+下見のバランスで見ると?
上海には大学が多く、留学生も多いため、キャンパス周辺を実際に歩いてみるだけでも生活感がつかめます。復旦大学や交通大学、同済大学などが有名で、それぞれに留学生エリアや寮も存在。
深圳にも大学はありますが、よりIT企業や経済特区に偏った発展であり、生活というより「仕事都市」の色合いが強く出ています。
実際の滞在者・旅行者の声
初めて中国を訪れた方からは、「上海は東京やシンガポールに似ていて安心感があった」「街の清潔さと整然とした雰囲気に驚いた」という声が多く聞かれます。
一方、深圳は「スマホ決済文化が徹底していて未来的」「英語がほぼ通じず戸惑った」といった声も。どちらも中国の現代的な面が見える街ですが、旅行者にとっての“親しみやすさ”では上海に軍配が上がることが多いです。
まとめ:初めての中国下見旅行には“上海”がやや有利
・将来の留学先候補であるなら、上海は大学や生活環境の見学にも最適。
・深圳は交通アクセスや費用面では魅力だが、言語・雰囲気の難易度は高め。
・観光と都市体験のバランスで見れば、上海は“初めての中国”にちょうどよい。
費用と目的のバランスを見ながら検討することになりますが、「初めての体験で中国の都市感をつかむ」「今後の留学判断に役立てる」という目的が明確であれば、上海の訪問を一度は優先する価値があるといえるでしょう。


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