海外旅行での支払い手段は、旅の快適さやコストに直結します。特にデビットカードとクレジットカード、どちらを使うべきか悩む方は多いのではないでしょうか。本記事では、頻繁に海外へ行く方に向けて、それぞれの特徴やコスト面、実用性を比較しながら、賢い選択をサポートします。
デビットカードとクレジットカードの基本的な違い
まず両者の違いをおさらいしましょう。デビットカードは口座残高から即時引き落としされる仕組みで、クレジットカードは後払いです。デビットは使いすぎの心配が少なく、クレジットは与信枠内で一時的に自由度の高い支払いが可能です。
また、海外利用時の為替レートや海外事務手数料に差が出る点も重要です。利用明細の反映スピードやキャンセル時の対応にも違いがあります。
住信SBIネット銀行VISAデビットは海外で不利?
住信SBIネット銀行のVISAデビットカード(VNEObank)は、国内では便利ですが、海外利用時の事務手数料が2.5%かかります。さらに為替レートはVISA基準+αとなるため、総じてレートが割高になる傾向があります。
例えば、10万円の支払いを現地通貨で行った場合、手数料だけで2,500円が上乗せされる計算です。
ソニー銀行デビットカードは本当に“最強”?
ソニー銀行のデビットカード(Sony Bank WALLET)は、海外ATM手数料無料+為替レートが良好という評判があります。Visaレートに加えて、外貨預金口座から直接引き落とすことで為替コストを最小限に抑えられます。
また、同カードは現地通貨でのショッピング利用でも為替手数料がほぼ0円〜1.76%(通貨により異なる)と低コスト。頻繁に渡航する人には魅力的な選択肢です。
クレジットカードを使うメリットと選び方
クレジットカードは、海外旅行保険が自動付帯されているカードや、VISA/MASTERのサポート網、不正利用時の補償の強さが特徴です。旅行先でレンタカーを使う場合なども必要になるケースがあります。
おすすめは、海外旅行保険付き+為替手数料1.6%以下のカードです。例として楽天カードやエポスカードは年会費無料で高コスパ、アメックス・ゴールドなどは手厚いサービスを提供しています。
10万円以内の買い物ならどちらが得か?
少額利用であれば、為替手数料と利便性のバランスが重要です。例えば、10万円の買い物でソニーバンクウォレット(手数料約1%)なら約1,000円のコスト、住信SBI(約2.5%)なら2,500円の差。
クレジットカードで1.6%程度の為替手数料+支払いサイトによる後払いを活用できれば、トータルでの利便性は高まります。
まとめ:コスパで選ぶならデビット+クレカ併用が正解
海外での決済は、手数料・為替・補償・利便性のバランスが鍵です。頻繁に渡航するなら、ソニーバンクウォレットでデビットを活用しつつ、海外旅行保険付きクレジットカードをサブで持つのが最も賢い選択です。
1枚に絞る必要はありません。シーンに応じて使い分けることで、ストレスのない支払い体験を実現できます。


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