プロ野球ファンの中でも、特にオリックス・ブルーウェーブ時代を懐かしむ声は多く、その本拠地であった「ほっともっとフィールド神戸(旧:グリーンスタジアム神戸)」は、今でもファンの心に強く刻まれています。本記事では、その球場がなぜこれほど愛されたのかを紐解いていきます。
自然と調和した立地が魅力
ほっともっとフィールド神戸は、神戸市須磨区の自然公園内に立地しており、スタジアム全体が豊かな緑に囲まれています。都会の喧騒を離れ、まるで自然の中に野球場が溶け込んでいるかのような景観は、訪れる人々に癒やしを与えてくれます。
特に試合前の散歩や帰り道の自然散策も人気で、家族連れやカップルの姿も多く見られました。駅からのアクセスも新幹線の新神戸駅から地下鉄一本と比較的良好です。
天然芝の美しさとプレイ環境
ほっともっとフィールド神戸は、日本では数少ない天然芝を使用した野球場としても有名です。この芝の美しさは、テレビ中継でも観る者を魅了し、現地での観戦ではその香りや感触がよりリアルに伝わってきます。
選手からも「グラウンドの状態が良く、プレーしやすい」と高評価を受けており、打球の跳ね方や守備の感覚においても人工芝とは大きく異なります。
ファンとの距離が近いスタジアム設計
ほっともっとフィールド神戸のスタンドは、観客とグラウンドの距離が非常に近い設計になっており、まさに「臨場感」が魅力です。選手の息づかいや打球音、守備時の掛け声などがリアルに感じられるこの距離感は、ファンにとって特別な体験でした。
ブルーウェーブ時代のイチロー選手が打席に立つ姿を間近で見られたことを、今でも語り継ぐファンも少なくありません。
神戸の街と野球文化の融合
神戸という洗練された港町の雰囲気と、野球という大衆的なスポーツ文化が見事に調和した空間こそが、ほっともっとフィールド神戸の最大の魅力とも言えます。地元の飲食店が球場周辺に点在し、観戦後に神戸グルメを楽しむ流れも定番でした。
例えば、近隣の須磨海岸や六甲山との観光セットは、遠征ファンにも人気のプランでした。
京セラドーム大阪との比較
屋内型で全天候対応の京セラドーム大阪に対し、自然光と風を感じながら観戦できるほっともっとフィールド神戸は、真逆の魅力を持っています。屋根がないことで天候リスクはありますが、晴れた日の試合はまさに「野球日和」と言える空間でした。
また、ドームでは味わえない季節感もこの球場の魅力で、春の桜、夏の青空、秋の紅葉など、四季折々の表情がスタジアムを彩りました。
まとめ:心に残る「聖地」としての存在
ほっともっとフィールド神戸は、単なる野球場ではなく、ファンにとって思い出の詰まった「心の拠り所」でした。オリックス・ブルーウェーブ時代の熱い試合やイチローの活躍、そして観戦後の神戸散策など、野球を軸にした豊かな時間が過ごせる場所として今も語り継がれています。
京セラドーム大阪に本拠地を移した今でも、神戸のこの球場に特別な思いを抱くファンが多いのは、こうした背景があるからこそなのです。


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