未成年がパスポートを申請する場合、保護者の同意が必要となり、「同意書」や「代理申請書」の提出が求められます。この記事では、その書類の入手方法や記入方法、申請の流れまでを具体的に解説します。
未成年のパスポート申請に必要な書類とは?
一般的に未成年者(20歳未満)のパスポート申請には、以下の書類が必要です。
- 本人の戸籍謄本
- 本人確認書類
- 申請書(一般旅券発給申請書)
- 法定代理人(親権者)の同意書
加えて、15歳未満の方は申請手続きそのものを親権者などが行う「代理申請」になるため、代理人の本人確認書類なども必要になります。
保護者の同意書(法定代理人署名欄)の入手方法
パスポート申請用の同意書は、「申請書の一部」に含まれています。つまり、別紙としての「同意書」は不要で、申請書の裏面にある「法定代理人署名欄」へ記入すればOKです。
この申請書は次のいずれかの方法で入手できます。
- 市区町村のパスポート窓口(旅券窓口)にて直接入手
- 外務省のWebサイトまたは自治体のサイトからPDFをダウンロード(ただし、申請書本体は印刷不可な自治体も多いため要確認)
代理申請の流れと必要書類
15歳未満の方や本人が申請に行けない事情がある場合、保護者等が代理で申請できます。必要書類は以下のとおりです。
- 本人の申請書(法定代理人署名済)
- 本人の戸籍謄本・写真
- 代理人(保護者)の本人確認書類
- 委任状が不要な自治体もあるが、念のため確認が必須
代理申請時も、引き取り時には原則として申請者本人が出向く必要があります(15歳未満は代理人でも可)。
記入時の注意点とよくある質問
Q:親が離婚している場合はどうする?
→親権者が一方の場合、その親権者の署名だけで問題ありません。共同親権の場合は両者の合意が必要な場合があります。
Q:同意書だけもらいに行けますか?
→同意書のみという書類はなく、申請書全体を取りに行く必要があります。印刷制限のある自治体も多いため、最寄りの旅券窓口に直接取りに行くのが確実です。
実例:17歳高校生が初めて申請する場合
高校2年生のAさん(17歳)は、海外の修学旅行のためパスポートを申請。事前に市役所のパスポート窓口で申請書をもらい、自宅で記入。裏面の保護者署名欄に母親が記入し、必要書類をそろえて代理申請を行いました。
引き取り時には本人が窓口に行き、無事にパスポートを受け取れました。窓口の担当者からは「親の同意がしっかりあれば問題なく進みます」と言われたそうです。
まとめ:未成年でもスムーズなパスポート申請を
未成年者がパスポートを取得するには、保護者の協力が不可欠ですが、書類の用意や記入の手順さえ押さえておけば難しくありません。
- 申請書は旅券窓口で直接入手するのが安心
- 保護者の署名欄に記入で「同意書」扱いになる
- 代理申請は15歳未満で可能だが引き取りは本人が必要な場合も
早めに準備を進めて、安心して海外旅行や留学の準備に臨んでください。


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