敦賀以西に“準新幹線”方式という選択肢はあり?技術・実現性と避難路としての意義を読み解く

鉄道、列車、駅

北陸新幹線が敦賀まで延伸されて以降、敦賀以西の新大阪ルートが宙に浮いたままです。そこで代替案として浮上しているのが、“準新幹線”とも呼ばれる、在来線規格で敷設する中速・複線新線構想。これが実現すればコスト・技術面でどうなのか、災害時の避難路にもなるのかを整理します。

準新幹線方式とは何か

準新幹線方式は、山形・秋田新幹線のように標準軌化した在来線を使いつつ、高速化を図る方法です。

狭軌ではなく、あえて標準軌を敷設することで速度向上を狙う一方、トンネル等の大改造を避け、建設費を抑える戦略です。

技術的に直面する課題

まず、在来線区間との接続にはATS‑Pなど高速列車向けの信号システム導入が必須になります。これは山形・秋田でも実績がありますが、コストと保守負担が増します。:contentReference[oaicite:0]{index=0}

また、湖西線近江今津~小浜付近で新線を敷設するには整地や既存線の線形見直し、トンネル工事も一定程度必要です。これらのボトルネックは建設費用と期間に影響します。

コスト/BC比の見通し

整備新幹線規格で敦賀~大阪を直通すれば高額になる一方、準新幹線方式なら土盛り主体で整備し、既存線とも連携可能。国交省資料でも「在来線準速達型」の便益が見込まれています。

整備新幹線は京都盆地での地下水影響や工期、政治事情で暗礁に乗り上げていますが、準新幹線方式はそれらを回避できる点で有利です。:contentReference[oaicite:1]{index=1}

災害時の避難経路としての機能

福井県嶺南の原発事故対策として、小浜~敦賀経由の避難路確保は現実的な選択肢です。

湖西線と接続することで、京都方面への迂回ルートも確保でき、整備新幹線より早期実現の期待が高まります。

懸念事項と懐件提案

懸念点として、準新幹線の速度が整備新幹線に劣ることで、時間短縮や輸送力に課題が残ります。

ただし「在来線+新線混在」「段階的整備」などの戦略で、実用性とコストバランスを保つ可能性があります。

まとめ

敦賀以西の新大阪ルートは技術・地元の反対・費用面で壁がありますが、準新幹線方式は現実的な代替案です。複線・標準軌化や信号整備など技術課題をクリアできれば、災害時の避難路確保にも寄与します。

「整備新幹線に固執せず、現実的・段階的な方式を選ぶ」ことが今後の政策選定でも合理的でしょう。

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