埼玉県の県庁所在地である浦和は、行政の中心であるにもかかわらず、車のナンバープレートは「浦和ナンバー」ではなく「大宮ナンバー」が使われることがあります。この現象には、自治体合併や運輸行政の歴史が深く関わっています。
そもそも「大宮ナンバー」とは?
「大宮ナンバー」は2006年10月に誕生した比較的新しいご当地ナンバーの一つです。埼玉県さいたま市を中心に、新設された大宮ナンバーは旧「浦和ナンバー」エリアの一部を分割するかたちで導入されました。
対象地域には旧大宮市や旧上尾市、伊奈町などが含まれ、希望者はナンバー変更も可能となったため、徐々に広まりました。
浦和は「浦和ナンバー」じゃないの?
旧浦和市を含むエリアでは、引き続き「浦和ナンバー」が使用されていますが、同じさいたま市内であっても地域によって「浦和ナンバー」「大宮ナンバー」が混在するようになりました。
そのため、同じさいたま市の住民でも、自宅の住所により交付されるナンバーが変わるというわけです。
なぜ県庁所在地なのに「大宮ナンバー」なのか?
これはナンバープレートの交付区域が行政区域と一致しないことによります。県庁所在地だからといって、ナンバー名にその地域が使われるわけではなく、交通量・人口・希望者数などが影響するため、「大宮ナンバー」が独立したのです。
ちなみに「浦和ナンバー」は1960年代から存在し、歴史が長い分、市民にとっての認知度は依然として高い状態です。
ナンバープレートはどうやって決まる?
国土交通省のルールでは、自動車のナンバーは原則として使用の本拠地である住所地に基づいて交付されます。その中でも、希望ナンバー制度やご当地ナンバー導入によって名称が増え、地域アイデンティティが反映されるようになってきました。
「大宮ナンバー」もその一環で、さいたま市北部の自立性の高いエリアからの要望に応えて設けられた背景があります。
実例:同じ市内でナンバーが分かれるケース
例えば、さいたま市桜区の車は「浦和ナンバー」、一方で北区や見沼区は「大宮ナンバー」となるなど、さいたま市内でもナンバーが地域によって異なります。
これは全国的に見ても珍しいことで、同じ政令指定都市で複数のナンバーを持つ事例の一つとして注目されています。
まとめ:ナンバー名に惑わされず制度を知ることが大切
浦和が県庁所在地であっても「大宮ナンバー」が存在するのは、地元住民の要望・人口規模・行政区分の変化が影響しているためです。
ナンバーの名称と行政的な「中心地」は必ずしも一致しないという事実は、今後他の地域でご当地ナンバーを導入する際の参考にもなるでしょう。


コメント