白川郷を見渡す二大展望台の違いとは？荻町城跡展望台と城山天守閣展望台を徹底比較

世界遺産・白川郷の絶景を楽しむには展望台が欠かせません。その中でも特に人気なのが「荻町城跡展望台」と「城山天守閣展望台」です。どちらも同じ方向から合掌造り集落を望めるため、一見違いがわかりづらいかもしれませんが、それぞれに異なる魅力と特徴があります。

荻町城跡展望台の特徴

荻町城跡展望台は、かつての荻町城があったとされる場所に設けられた無料の展望スポットです。白川郷の北側斜面にあり、展望台からは南向きに集落を一望できます。

最大の特徴は、24時間自由に立ち入れるという点です。日の出前や夜間の幻想的な白川郷の姿を撮影したい方にとっても非常に魅力的な場所となっています。

一方、城山天守閣展望台は、レストラン「城山天守閣」の敷地内にあり、商業施設の一部として設置されています。観光バスなどの団体客が多く訪れる場所で、売店やトイレも併設されているため利便性は抜群です。

ただし、営業時間内（通常は8:30～17:00程度）しか利用できません。そのため、夜間の利用や早朝撮影には不向きです。

両展望台は位置的に非常に近く、高低差も少ないため、見える景色はほぼ同じです。構図も大きな差はなく、どちらからも白川郷の合掌造りが美しく並ぶ様子をしっかりと収められます。

ただし、写真を撮る際の「前景（手前の木々など）」や、混雑具合は異なる場合があります。商業施設である城山天守閣展望台の方が混み合う傾向があります。

荻町城跡展望台へは、徒歩または「であい橋」経由での登山道を利用して行く方法が一般的です。足腰に自信のある方には最適で、15〜20分ほどの軽い登山となります。

城山天守閣展望台は車や観光バスで直接乗り入れできるため、高齢者や小さなお子さま連れの観光客におすすめです。駐車場も広く整備されています。

結論として、景色自体はほぼ同じでも、それぞれに異なる魅力があり、訪問時間帯や目的によって選択が変わります。静かにゆっくり白川郷を眺めたいなら荻町城跡展望台、便利さや施設を重視するなら城山天守閣展望台がベストです。

ぜひ両方を訪れて、あなた自身のベストスポットを見つけてください。