日本海や東シナ海に関する領有権問題が注目される中、「離於島(イオド)」という名前を耳にしたことがあるかもしれません。この記事では、その離於島とは一体どこにあるのか、実在するのか、そしてどのような位置づけの島(または岩)なのかを詳しく解説します。
離於島とは何か?
離於島(イオド、韓国語表記:이어도)は、韓国が主張する海洋観測施設のある海底岩礁であり、国際的には「ソコトラ岩(Socotra Rock)」と呼ばれることもあります。
この場所は島ではなく、満潮時には海面上に露出しない岩礁であるため、国連海洋法条約(UNCLOS)上も「領土」としての扱いは認められないとされています。
地理的位置:どこにあるのか?
離於島は、済州島の南方約149km、日本の八重山諸島(与那国島)から約287kmに位置しており、韓国と中国の両国が重複する排他的経済水域(EEZ)の中間付近にあります。
座標で示すと、おおよそ北緯32度07分、東経125度10分付近となり、日本の領土とは直接的な関連性は薄いですが、海洋権益に関連する区域として注目されています。
実在するのか?地図には載っている?
離於島は地図上にも記載されており、Googleマップや海図などでも「Socotra Rock」として確認できます。ただし、地上に人が住むことはできず、自然な意味での「島」ではありません。
韓国政府はこの場所に海洋観測施設(離於海洋科学基地)を建設し、気象・海洋情報の収集拠点として運用していますが、国際的な合意による設置ではありません。
韓国と中国の間での争点
この海域は、両国の排他的経済水域が重複するため、韓国と中国の間で摩擦が絶えません。中国側は韓国の一方的な構造物設置に対して懸念を示すこともあり、安全保障や経済的権益の問題として定期的に浮上します。
一方、韓国側は「海洋科学調査のため」として、既成事実化を進めている構図が見られます。
なぜ注目されるのか?
離於島周辺は水産資源や天然ガスなどの海底資源が豊富とされ、経済的にも地政学的にも重要性が高い海域です。
そのため、国際法に則った調整が進まない場合は、今後も周辺国間での摩擦要因となる可能性があります。
まとめ:離於島の「正体」と実在性
離於島は実在しますが、自然地形としての「島」ではなく、海面下の岩礁であるという点が重要です。
実際に存在するものの、その法的地位や領有権の主張には国際法的な制約があり、単純に「誰の島か」を語れるものではありません。
今後の見通し
離於島周辺の海域は、今後も海洋資源・安全保障・環境観測など複合的な観点から国際的な議論が続くと予想されます。市民としては、その存在と性質を正しく理解することが重要です。


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