海外のホテル備品はなぜ持ち帰ってOK?文化とマナーの違いを徹底解説

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海外旅行に行くと、ホテルのアメニティをスーツケースに詰めて持ち帰る人をよく見かけます。実はこれ、ある程度までは文化的にも許容されている行為です。本記事では、なぜそれが当たり前のように行われているのか、背景やマナーの違いを詳しく解説します。

■「持ち帰りOK」の備品とその理由

多くの海外ホテルでは、シャンプー・石けん・歯ブラシ・スリッパ・ティーバッグなどの消耗品は、持ち帰ることが前提で提供されています。

これらは一度使用されたら再利用できないため、未使用でも廃棄対象となるケースが多く、ゲストの自由に委ねられているのです。

■なぜ「買っていないのに自分のもの」になるのか?

この考え方は、「サービスに含まれているもの=料金に含まれているもの」という文化に由来します。つまり、宿泊費の中にアメニティ代も含まれているという前提です。

これはレストランのパンやお水のように、形式上“無料”に見えるものでも、実際には価格に組み込まれているという考えに似ています。

■持ち帰ってはいけない備品とは?

一方で、バスローブやタオル、ドライヤー、マグカップ、テレビのリモコンなどは明確に持ち出し禁止です。

これらはホテルの所有物であり、紛失・盗難扱いになれば宿泊者に追加請求が届く可能性もあるため注意が必要です。

■日本との感覚の違い

日本では「物を勝手に持ち出す=窃盗」という感覚が根強く、たとえホテル側が黙認していても、心理的な抵抗感がある人が多い傾向にあります。

また、日本のホテルでは「節約・エコ意識」が強く、備品も必要最低限に抑えられている場合が多いため、持ち帰る習慣が定着しにくいともいえます。

■実際の海外ホテルでの例

例:アメリカの大手チェーンホテルでは「Take Me Home」と記載された石けんが置かれていることがあり、これはホテル側が「持ち帰ってください」と明示しているサインです。

例:タイのリゾートホテルでは、スリッパや歯ブラシが小袋に梱包され、「For Your Convenience」と書かれているケースもあり、こちらも持ち帰り可です。

■まとめ:ホテル備品の扱いは文化の表れ

海外のホテル文化では、消耗品=宿泊料金に含まれるサービスとして認識されており、ある程度の「お土産化」は文化的に受け入れられています。

  • 持ち帰りOK: シャンプー、石けん、スリッパ、歯ブラシなど
  • NG: タオル、バスローブ、家電製品類などの備品
  • 判断に迷うときは「Take me」「For your use」と書かれているか確認を

旅行の際は、その国のマナーや習慣を尊重しながら、快適に滞在を楽しみましょう。

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