海外旅行や出張の計画中に、パスポートの更新(切替申請)を行うタイミングが重なることもあります。その際「切替申請中でも今のパスポートで渡航できるの?」と不安になる方も少なくありません。この記事では、実際にパスポートの切替申請中でも旧パスポートでの渡航が可能かどうか、具体的な注意点とあわせて詳しく解説します。
有効な旧パスポートがあれば基本的に渡航は可能
現在のパスポートが有効(有効期限が切れていない)であれば、原則としてそのまま海外渡航は可能です。申請中の新しいパスポートを受け取っていない段階であっても、旧パスポートの効力が残っていれば問題ありません。
実際に、有効期限が6カ月以上残っているパスポートを推奨する国が多いため、質問のように「8か月以上の期限が残っている」場合は、入国要件を満たす国がほとんどです。
「切替申請中」の意味とパスポートの扱い
切替申請とは、パスポートの有効期限が近づいているときに新しいパスポートに更新する手続きです。この際、旧パスポートは新しいものと引き換えに返納します。ただし、新パスポートが交付されるまでの期間は、旧パスポートは引き続き有効です。
そのため、まだ新パスポートを受け取っていなければ、現在所持している旧パスポートは通常通り使うことが可能です。
出入国時の注意点
旧パスポートで渡航する場合、以下の点に注意が必要です。
- 有効期限が旅行終了時まで十分に残っているか(多くの国は6か月以上を推奨)
- 査証欄(スタンプを押すページ)に余白があること
- 目的地の国の入国条件を事前に確認すること(国によっては独自の基準あり)
また、ビザが必要な国に行く場合はビザの取得手続きも含めて準備をしましょう。特に大使館や領事館に問い合わせて、旧パスポートでの渡航可否を明確にしておくと安心です。
航空会社によっては搭乗拒否もあり得る?
ごくまれにですが、パスポートの有効性や渡航要件に厳格な航空会社も存在します。そのため、航空券の予約後に、航空会社のカスタマーサービスに確認しておくことが推奨されます。
特に乗り継ぎ便を利用する場合は、経由国の入国要件も確認しておくことが重要です。
再申請中に渡航予定がある場合の対処法
新パスポートを申請した後に急な渡航が決まった場合、市区町村の旅券窓口で事情を説明することで旧パスポートの一時返却が認められることもあります。ただし、これはあくまでも例外措置です。
旅券センターや自治体の旅券課に、電話などで速やかに相談することをおすすめします。
まとめ:旧パスポートが有効なら渡航は基本的に可能
パスポートの切替申請中であっても、旧パスポートが有効であり、余白や期限が要件を満たしていれば、多くの場合はそのまま海外渡航が可能です。ただし、国や航空会社によっては独自の基準があるため、事前確認は欠かさないようにしましょう。
予定が決まっている場合は、申請スケジュールやパスポートの有効性をしっかり把握し、安全でスムーズな渡航を心がけてください。

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