温泉やスーパー銭湯に行くと、水風呂では水が常に流れ続けており、「これ、もったいなくない?」と感じたことがある人は多いでしょう。あの流れる水は再利用されているのか、それとも毎回捨てられているのか?本記事では、その疑問に答えるとともに、温浴施設の水管理の裏側をご紹介します。
水風呂の水は循環している?それとも常に流しっぱなし?
多くの水風呂は、実は「かけ流し式」と呼ばれる方式を採用しています。これは、常に新しい水を供給し、古い水を排水している仕組みです。これは衛生面を重視するためで、利用者の汗や皮脂などが水に残らないよう、循環ではなく一方通行で流すのが特徴です。
ただし、一部の施設では循環濾過システムを併用し、フィルターでろ過して再利用するケースもあります。これは水道代の節約や環境配慮の観点から導入されている場合があります。
なぜ水風呂はかけ流しが多いのか?
水風呂ではお湯と違い殺菌しづらいため、衛生面のリスクが高まります。特に不特定多数が利用する施設では、雑菌の繁殖を防ぐ必要があります。そのため、かけ流しによる新鮮な水の維持が理想とされているのです。
実際、利用者が10人以上出入りする大規模施設では、衛生管理マニュアルにもとづいて一定時間ごとに水を入れ替える、もしくは常時流す設定にしていることが一般的です。
排水された水はどこへ行く?
かけ流された水は、基本的にそのまま下水へと流れていきます。ただし、施設の規模や地域によっては排水を一時タンクに貯めて再利用するシステムを導入している例もあります(植栽の散水や清掃用水など)。
とはいえ、再び人が浸かる水として使われることはほとんどなく、基本的には「清潔な使い捨て」が前提となっています。
水道代は本当に高額?温浴施設の水の使用量とコスト
水風呂に使われる水の量は、1日あたり数トンに及ぶこともあります。仮に1時間あたり100Lを流していれば、24時間で2,400L(=2.4トン)です。月間で72トン、年間で864トンの水が使われる計算になります。
これを1トンあたり300円程度の水道代で換算すると、年間およそ25万円超のコストがかかっている計算です。それでも多くの施設がかけ流しを続けているのは、清潔さと顧客満足度の維持を最優先しているからです。
施設によって異なる!水風呂の方式の違いとその見分け方
- かけ流し式:水が常に排水口に向かって流れている。水の循環音が聞こえる。
- 循環濾過式:水流が控えめ。浴槽内に循環口(吸水口と吐出口)が設置されている。
- 混合方式:新水の注入と循環濾過の併用。
気になる場合は、施設スタッフに聞いてみると、管理体制や水の更新頻度などを丁寧に教えてくれるケースも多いです。
まとめ|水風呂の水は衛生を保つために流しっぱなしが主流
温浴施設の水風呂は、その清潔さと快適さを保つために「かけ流し」が一般的です。使用後の水はそのまま下水に流されることが多く、再利用は基本的にされていません。水道代は確かに高くつきますが、顧客満足や安全面を優先しての運用となっているのです。
次に水風呂に入るときは、そんな裏側にも思いを馳せてみると、より感謝の気持ちでリフレッシュできるかもしれません。

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