東京・大阪・京都・名古屋といった大都市だけでなく、島根や鳥取のような地方都市でも外国人の姿を見かけることが増えてきました。一見観光とは縁遠そうな地域にも彼らが滞在している理由には、労働力の確保・観光の多様化・地域国際化といった日本の社会背景が関係しています。
観光目的:大都市にない“本物の日本”を求めて
島根や鳥取には出雲大社、足立美術館、鳥取砂丘など、日本文化や自然美を深く体験できる観光地が多数あります。混雑を避けたい欧米・アジアの観光客の間では、「東京・京都にない日本」を求めて地方を訪れるトレンドが広がっています。
実際、訪日観光客向けの英語ガイドツアーや地域体験型サービスも年々増加しており、長期滞在型のインバウンド観光が根付き始めています。
技能実習・特定技能による労働者の定住
島根や鳥取のような地方では、建設・農業・介護・食品加工業などで人手不足を補うために外国人労働者を受け入れている実態があります。
特にベトナム・フィリピン・インドネシアなどから技能実習や特定技能ビザで来日し、地方企業と雇用契約を結び地域に住む外国人が増えています。
留学や地域交流プログラムも進行中
地方大学(例:島根大学、鳥取大学)や日本語学校に外国人留学生が在籍しており、地域ボランティアや国際交流イベントにも積極的に参加しています。
例えば、鳥取大学では毎年数十名の交換留学生が在籍し、地域住民との交流を通じて異文化理解が深まるような取り組みが行われています。
ワーケーションや地方移住という新しい滞在スタイル
最近では、ノマドワーカーやクリエイターが自然豊かな地方で短期~中期のワーケーションを行う例もあります。空き家や古民家を活用した滞在施設が整備されつつあり、外国人観光客もその流れに乗って地域に長く滞在するようになっています。
特に温泉やサウナ、ローカルグルメなど「癒やし」や「静けさ」を重視する欧州圏の観光客に好まれています。
滞在ビザの実態は?
地方で長期滞在している外国人のビザは、主に以下のいずれかに該当します。
- 観光(短期滞在)ビザ:通常90日以内
- 技能実習・特定技能:企業雇用型
- 留学ビザ:大学や専門学校の在籍者
- ワーキングホリデー:一部国籍限定
ビザの種類に応じて在留カードを持ち、合法的に地域に住んでいるケースがほとんどです。
まとめ
地方都市で外国人が多く見られる背景には、観光トレンドの変化・地方の労働需要・留学やワーケーションといった多様な滞在スタイルの普及があります。彼らは合法的な在留資格のもとで、地域社会の一部として生活し、日本の地方の新しい価値を体現している存在とも言えるでしょう。


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