2025年の大阪・関西万博は、国内外から大きな注目を集める国際イベントですが、公式予約サイトを見ると「午前中の時間帯はすでに満枠」という状況が続き、一般来場者からは不満の声も多く聞かれます。とくに「有休を取って朝からしっかり楽しみたい」という人にとっては、“来たいのに来られない”というフラストレーションが溜まりやすいのが現状です。本記事では、万博の時間指定予約制度の仕組みや混雑の背景、今後の改善の可能性について整理します。
午前中の予約が取れない理由とは?
多くの人が「朝から来場して、1日を有効に使いたい」と考えるのは当然です。午前中は涼しく、各パビリオンも空いているため、最も人気が集中する時間帯でもあります。
万博では公式サイトからの時間帯予約が必要で、チケット自体に入場時間の枠が設けられており、午前枠は予約開始とほぼ同時に埋まる傾向にあります。特に土日祝や大型連休、夏休み期間は、数分で満枠になることも珍しくありません。
なぜ「通期パス優遇」と感じるのか?
この背景には「通期パス」や「特定会員向け優先枠」の存在が関係しているといわれています。通期パスは、回数無制限で入場可能な年間パスのようなもので、所定の方法で予約すれば優先的に午前枠を確保しやすいという点が、一般チケットとの“格差”を感じさせてしまうのです。
加えて、団体ツアーや関係者向けの枠が一定数確保されていることもあり、「自分で予約しようとするとすでに空きがない」と感じる人が多くなるのは自然な流れといえるでしょう。
来場目標とのギャップと制度のジレンマ
万博協会は、累計来場者数の目標を掲げており、約2,800万人の動員を目指しています。しかし「行きたいのに予約できない」という状況が続けば、潜在的な来場者が機会損失をしてしまう可能性が高まります。
「混雑緩和のための時間分散」と「自由に来られない不満」のバランスは難しく、現制度は来場者の“満足度”と“公平性”に課題を残しているのが現実です。
今後、改善の余地はあるのか?
協会側もこの問題は把握しており、公式サイトやSNSでも「アクセス集中への対応」「当日枠の検討」など、一定の改善を示唆する動きは見られます。
具体的な対策としては以下が期待されています。
- キャンセル分の即時再放出や繰上げ枠の導入
- 午後枠にも魅力を持たせるコンテンツ強化
- 通期パスと一般チケットのバランス見直し
- 一定割合の“当日入場枠”開放
過去の大型イベントでも、開幕後の反響を見ながらシステム改善が行われる例は多く、今後の動きに注目する価値はあります。
一般来場者が今できる工夫
現時点でも予約競争を少しでも有利にするために、以下のような方法が活用できます。
- 予約開始日時を正確に把握し、事前ログイン&通信環境を整える
- 複数日で日程を比較検討し、午前枠が空いている日を狙う
- 午後や夕方の回でも魅力的な体験ができるパビリオンを事前に調べる
- フォロワーが多いパビリオン・SNSで混雑情報をチェックし、空いている穴場時間を見つける
また、午後以降は意外と空いてくるエリアやパビリオンもあるため、全体スケジュールを柔軟に設計することで、十分に満足できる来場体験も可能です。
まとめ:「午前予約難民」にならないために、情報と柔軟性が鍵
万博の午前中予約が取りづらい現状は確かに課題ですが、制度面の背景や混雑の理由を理解することで、ある程度の対策も可能になります。
改善が進むことを期待しつつ、今ある選択肢を最大限活用して、できるだけ快適な万博体験を目指しましょう。今後の予約システムのアップデートにも注目が集まります。


コメント