カーナビアプリの進化により、スマートフォン1つで旅行やドライブのルートを簡単に確認できるようになりました。しかし、GoogleマップとYahoo!カーナビでは、同じ出発地・目的地でも大きく所要時間が異なることがあります。特に北海道などの広大な地域では、その差が2倍以上になることもあります。
GoogleマップとYahoo!カーナビの違い
Googleマップは世界中で使われている地図アプリで、AIによるリアルタイム交通データを活用しています。一方、Yahoo!カーナビは日本国内向けに最適化されており、実際の道路規制や交通ルールに忠実なルート案内を重視しています。
そのため、特に山間部や交通規制の多い地域では、Googleマップが理論上の「最速ルート」を示すのに対し、Yahoo!カーナビは「現実的な走行時間」を提示する傾向があります。
北海道ドライブで起きやすい誤差の原因
北海道のように広く、信号が少ない長距離一般道では、Googleマップが想定する走行速度が実際の運転条件と大きく乖離することがあります。特に国道や道道における速度制限や登坂区間、野生動物の出没などを考慮していないルートでは、所要時間が過度に短く表示されがちです。
例として、糠平湖から知床までの距離が約223kmであっても、Googleマップは3時間45分と表示する一方、Yahoo!カーナビでは約7時間と現実的な数値を示すケースがあります。これは実際の交通規制、信号、道路状況、休憩時間などを考慮しているか否かの違いです。
走行スピードの想定モデルの違い
Googleマップは、過去のビッグデータに基づいて速度を推計していますが、標高差やカーブの多さなどは十分に反映されていない場合があります。特に山岳部では走行不能な細い道路を選んでしまうリスクも。
一方、Yahoo!カーナビでは車種(大型車・普通車など)ごとのルート設定が可能で、走行可能な車線幅や制限速度を含めた現実的なシミュレーションが行われています。
どちらの所要時間を信用すべきか?
旅行の計画や移動の安全性を考えると、Yahoo!カーナビの時間表示の方が信頼度が高いと言えるでしょう。Googleマップの時間は理想値に近いため、余裕を持ったスケジュールを組むべきです。
また、悪天候や工事情報などをリアルタイムで反映できるアプリを併用することで、さらに正確な移動時間を見積もることができます。
旅行中に活用すべき補助ツール
旅行者は以下のような補助ツールを活用することで、ナビの誤差を補うことができます。
- 国土交通省の「道路情報提供システム(通行止・渋滞情報)」
- 市町村の観光サイトにある通行状況
- 道の駅などで配布される交通安全マップ
特に山間部や観光地周辺は季節やイベントによって通行規制があるため、現地情報は欠かせません。
まとめ:地図アプリの特性を理解して使い分けよう
Googleマップはおおまかな移動時間の目安を把握するには便利ですが、実際の道路状況まで反映したナビを望む場合は、Yahoo!カーナビや実車用ナビを併用することが望ましいです。
特に北海道のような距離が長く、交通量や制限が大きく変動する地域では、アプリに過信せず、現実的な予測と余裕あるスケジューリングが重要です。

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