2024年より導入されたイギリスの電子渡航認証制度「ETA(Electronic Travel Authorisation)」は、観光や短期滞在で訪れる外国人にとって、事前にオンラインでの申請が必要となった重要な制度です。中でも、生体認証の登録について混乱が多く、一部の申請者が誤って手続きしてしまうケースも見られます。本記事では、その制度の概要から、うっかり生体認証を行わずにETAを申請してしまった場合の対処法まで詳しく解説します。
ETA制度とは何か?イギリス入国前に知っておきたい基本情報
ETAとは、イギリスが導入した新しい渡航認証制度で、EU圏外のビザ免除対象国の渡航者に対して適用されます。これはアメリカのESTA、カナダのeTA、韓国のK-ETAと似た仕組みで、事前にオンライン申請し、許可を得たうえで入国できるようになります。
2024年から一部国籍(カタール、バーレーン、UAEなど)を対象に先行導入され、日本人も2025年に導入対象となる予定です。ただし、一部試験的に利用可能な国もあるため、英国政府公式サイトで常に最新情報を確認しましょう。
ETAの申請で求められる生体認証とは?
生体認証は、顔認証(Face ID)を用いた本人確認の一環で、アプリを通じてパスポートと自身の顔画像を照合します。これにより、入国時の本人確認をスムーズにする仕組みです。
通常は申請時に「新しいパスポート(ICチップ搭載)」であれば、スマートフォンアプリで顔認証を行う流れになっています。ただし、旧型パスポートの場合や、顔認証がうまくいかない場合でも申請自体は完了するケースがあります。
生体認証をし忘れた場合の入国可否
仮にETAの申請時に生体認証を行わなかったとしても、ETAの承認通知を受け取っていれば基本的には入国自体は可能とされています。ただし、イミグレーションでの入国審査において、追加の質問や本人確認が発生する可能性があります。
入国時のトラブルを避けるため、念のためにETAの承認メールの控え、パスポートのIC情報(必要であればアプリで再度読み取り)を準備しておきましょう。
どうすれば再申請または確認ができる?
生体認証が未完了で不安な場合は、イギリス内務省(Home Office)のETA問い合わせ窓口に連絡するか、アプリから「申請状況の確認」を行い、再度顔認証をアップロードできるかチェックしてみてください。
アプリに「顔認証完了」の表示がない場合でも、渡航前の空港でチェックインできたという事例も多くあります。念のため航空会社に相談しておくと安心です。
実際の体験例と現場での対応
ある日本人渡航者の事例では、顔認証を行わずにETAを取得したものの、ヒースロー空港での入国審査時に特に問題は発生しなかったとのこと。ただし、空港係員にETAの確認メールの提示を求められたとの報告もありました。
一方で、アプリでの不具合により生体認証が途中で止まってしまった場合でも、ETA承認メールが届いていれば「正式に認証された」とみなされ、入国に支障は出なかったケースが複数あります。
まとめ:ETAは承認メールがあれば原則入国可能、生体認証未登録でも慌てない
イギリスETAの生体認証は重要な本人確認手段ではありますが、認証が完了し承認メールが届いていれば入国拒否となるケースは極めて稀です。ただし、不安な場合はアプリから再度認証を試みたり、航空会社に事前相談することで安心感を得ることができます。
今後制度が拡充されるにあたり、仕様変更が行われる可能性もあるため、最新の公式情報を常にチェックし、余裕を持った準備を心がけましょう。


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