淡路島で働いているとふと感じる「ここに東京並みに人が住んでいたら?」という想像。実は、淡路島と東京23区はほぼ同じ面積。しかし、交通網や人口密度の差は天と地。その違いを都市計画・歴史・暮らしやすさの観点から読み解きます。
面積比較:淡路島≒東京23区は本当か?
まず数字を比較すると、東京23区:約627km²、淡路島:約592km²と、ほぼ同等の広さを持ちます。
しかし、東京の人口は約960万人に対し、淡路島の人口は約13万人。まさに桁違いの“人間密度”が存在しています。
交通インフラ:鉄道が都市をつくる
東京23区には駅が約500カ所以上存在し、ほとんどの場所に「徒歩10分圏内で駅がある生活圏」が広がっています。
一方、淡路島には鉄道がなく、公共交通はバスや車が中心。“自家用車なしでは生活しづらい”エリアが多いのが現実です。
徳島県も例外ではなく、列車の本数が少なく“通勤通学に使いにくい”という声も多く聞かれます。
人口とインフラの“密度バランス”
東京の密集度が異常なのは、単に人口が多いからではありません。公共交通の発達が人を集めやすくし、また人が集まるからインフラ投資もされるという好循環があります。
対して、淡路島のような地方では、インフラの維持コスト>利用者数というジレンマが常につきまとい、鉄道撤退が進んできました。
“不便”だからこそ残る価値もある
淡路島の不便さ=マイナスではありません。人口密度が低いからこそ、自然・ゆとり・静けさといった価値が確保されています。
実際、コロナ禍以降は「東京を離れて淡路島に移住するリモートワーカー」も増加。高速バスと明石海峡大橋を活用すれば、神戸・大阪へのアクセスも現実的です。
比較で見える都市の“異常性”と地方の可能性
| 要素 | 東京23区 | 淡路島 |
|---|---|---|
| 面積 | 約627km² | 約592km² |
| 人口 | 約960万人 | 約13万人 |
| 駅数 | 約500 | 0 |
| 1km²あたりの駅数 | 約0.8 | 0 |
| 人口密度 | 約15,000人/km² | 約220人/km² |
この比較で分かるのは、東京の便利さは“高度に最適化された異常空間”であり、淡路島のような地方は“空間的余白と生活の質”を確保する場所だということです。
まとめ:比較することで都市と地方の役割が見えてくる
「東京と同じ面積の淡路島に960万人が住んだら」──この想像は、都市の構造がいかに人工的かを浮かび上がらせます。
鉄道の有無=利便性の象徴ではありますが、それがすべてではありません。むしろ淡路島や徳島のような“ゆとりある不便さ”こそ、これからのライフスタイルにフィットする可能性があります。

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