パスポートのオンライン申請で求められる「自署画像」は、本人確認のための重要な要素です。書類不備による訂正依頼を受けると戸惑う方も多いですが、正しい方法を知っていれば再提出もスムーズです。今回は、自署の訂正理由と正しく提出するための記入方法を詳しく解説します。
自署画像の訂正理由とは?
オンライン申請で提出する自署画像は、「印刷に耐えうる濃さ」「にじみのない鮮明さ」が求められます。訂正の多くは以下のような理由によるものです。
- インクが薄すぎてスキャナに正しく読み込まれない
- サインペンやマーカーで記入され、にじみが発生している
- 記入欄をはみ出している、または枠外に記入している
このような状態では、パスポートに印刷された際に判読しにくくなるため、修正が求められるのです。
使用する筆記具の正解とは?
パスポート申請で求められるのは、「黒のボールペン」です。特におすすめなのは以下のタイプです。
- ゲルインクタイプ(例:uniボールシグノ0.5mm以上)
- 顔料インクタイプのボールペン(にじみにくく、濃く書ける)
逆に使用を避けるべき筆記具は以下の通りです。
- サインペン、フェルトペン(にじみやすい)
- 万年筆、シャープペンシル
- 青・赤など黒以外のインク
自署用紙の記入のコツと注意点
提出前に「自署画像」の完成度を上げるには以下のポイントを意識しましょう。
- 書く前に用紙の下に下敷きを敷く(にじみやズレ防止)
- 強めの筆圧でゆっくり書く(しっかりとインクがのる)
- 光が当たる場所でスマホやスキャナーで撮影・取り込み
特に「強く書いたつもりでも薄い」と言われる方は、筆圧が足りないか、インク量の少ないボールペンを使用している可能性が高いです。
スマホでの自署画像の撮影・提出のコツ
スマホを使って自署を撮影・アップロードする場合は以下の点に注意しましょう。
- 明るい自然光の下で、影が映らないように撮影
- カメラを真上から構え、歪みが出ないようにする
- 撮影後はコントラストや明るさを適度に調整(アプリ使用可)
また、画像形式はJPEGかPNG、ファイルサイズは指示された範囲(一般的には2MB以下)に収まるようにしましょう。
それでも不安なときはどうする?
万が一何度も訂正指示が入るようであれば、以下の方法も検討してみてください。
- 文房具店で「パスポート向けの濃いボールペン」を探す
- 外務省の公式パスポート申請ガイドで再確認
- パスポートセンターやコールセンターに相談する(地域によっては窓口で記入代行も可)
また、PDF出力後にプリンタの濃度設定が原因で薄くなることもあるため、PC環境の設定も見直しましょう。
まとめ:正しい筆記具選びと記入で再提出を防ごう
パスポートの自署画像に求められる条件は厳格ですが、「濃く、にじまず、枠内に記入する」という基本を守れば問題ありません。
黒のボールペン(特にゲル・顔料インク)を使用し、筆圧を意識して記入することで、訂正指示を防ぎスムーズな申請が可能です。ぜひ安心して手続きに臨んでください。


コメント