飛行機に詳しくない方にとっては、空港で見かける機体がどの機種なのかを見分けるのは少し難しく感じるかもしれません。特にエアバスのA321とA330は、外見が似ている印象を受けることもあり、違いが気になる方も多いようです。この記事では、エアバスA321とA330を外観から見分けるポイントをわかりやすく紹介します。
エアバスA321とA330の基本的な違い
まず大前提として、A321はナローボディ(単通路機)、A330はワイドボディ(双通路機)に分類されます。これにより、機体の幅や全体のサイズ感に明確な違いが生まれます。
A321は短・中距離路線に使用されることが多く、全長は約44.5m、座席数は200席前後。一方でA330は中・長距離路線向けで、全長は約58.8m(A330-300の場合)、座席数は250〜300席ほどです。
主な見分け方①:エンジンの大きさ
もっとも簡単に見分けられるポイントは「エンジンの大きさ」です。A330のエンジンはA321に比べて圧倒的に大きく、遠目からでもその存在感がはっきりと分かります。A330は長距離飛行を支えるため、推力のある大型エンジンを搭載しています。
実際に空港で並んで駐機している際に見比べると、A330のエンジンの直径はほぼ胴体の高さと同じくらいのインパクトがあります。
主な見分け方②:着陸装置(メインギア)の本数
機体下部をよく見ると、A321はメインギアが左右1輪ずつしかないのに対し、A330は左右に2輪ずつのダブルボギー式を採用しており、全部で4本の車輪が並んでいるのが確認できます。
これは機体重量や着陸時の衝撃分散のための構造で、見た目でも比較的わかりやすい違いです。
主な見分け方③:コックピット下のノーズライン
細かい点ですが、A321はノーズから前脚にかけての傾斜がやや鋭角で、A330はややなだらかなラインになっています。また、A330の前脚は少し前に突き出しているように見えるのが特徴です。
飛行機ファンの中では、この「ノーズのカーブ」で機種を見分けるという方も多いです。
主な見分け方④:扉(ドア)の数
機体横の乗降用ドアの数も大きなヒントになります。A321は左右に4つのドア、A330は5つ以上のドアがあるため、搭乗中や空港で停まっているときによく観察すると判断しやすくなります。
特に中型機でありながらドア数が多いA330は、ツアー客の多い路線やハブ空港などで使われることが多い傾向があります。
旅客機ファンの楽しみ方|見分けてもっと空港が楽しくなる
これらの違いを知っておくことで、空港で機体を見かけたときの楽しみが格段に広がります。航空写真を撮るファンにとっても、瞬時に機種を見分けられるスキルは非常に重宝されます。
また、アプリで飛行機のリアルタイム運行情報をチェックしながら、実機を見て知識を確認するのもおすすめです。
まとめ|A321とA330の見分け方は意外と簡単
エアバスA321とA330の見分け方は、「エンジンの大きさ」「メインギアの構造」「ノーズライン」「ドアの数」など、複数の視点からチェックすることで意外と簡単に判別できます。
これから空港や機内でA321やA330を見かけたときは、ぜひこの記事で紹介したポイントを思い出しながら、じっくり観察してみてください。


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