地震や津波、洪水などの自然災害が増えている今、自分の住んでいる場所の海抜(標高)を把握しておくことはとても重要です。この記事では、スマホやPCを使って簡単に海抜を確認する方法を紹介しながら、海抜の知識がなぜ防災に役立つのかも解説します。
海抜とは?なぜ知っておくべきか
海抜とは、海面(通常は平均海面)からの高さを示す数値で、「標高」とも呼ばれます。日本は山が多く起伏が激しいため、同じ市内でも海抜に大きな差があります。
津波や洪水、高潮のリスクは海抜が低いほど高くなります。例えば、海抜0〜5mの地域は津波や台風による浸水の可能性が特に高いため、避難計画を立てるうえで重要な情報となります。
Googleマップで海抜を調べる方法
もっとも手軽なのがGoogleマップを使った方法です。パソコンでGoogleマップを開き、自宅の位置にピンを立てるか右クリックし「この場所について」を選ぶと、左下に緯度・経度とともに「標高」が表示される場合があります。
スマートフォンでは標高が表示されないため、次に紹介するアプリや専用サイトを利用すると便利です。
海抜を調べられる便利なアプリ・サイト
- Flood Map:世界中の海抜を色分けで視覚的に確認可能。災害時のリスクシミュレーションにも。
- 国土地理院 地図:詳細な地形図や標高データを参照でき、災害リスクと併せて確認可能。
- 「標高ワカール」などのスマホアプリ:GPSと連動して現在地の標高が自動表示されます。
特に国土地理院の地図は防災目的でも利用されており、浸水想定区域も確認できるため、日ごろからチェックしておくと安心です。
地元自治体のハザードマップも参考に
各市区町村では、地域ごとの海抜・浸水リスクをまとめた「ハザードマップ」を公開しています。役所のホームページや防災アプリで閲覧できるほか、紙のマップも配布されています。
「○○市 ハザードマップ」と検索するだけで見つけやすく、災害時の避難所や避難ルートも掲載されています。
実例:海抜3mの地域に住んでいたAさんの体験
東京都江東区に住むAさんは、2019年の台風で一時的な避難を経験しました。地域の海抜は3mで、高潮や内水氾濫のリスクが高いエリア。普段からハザードマップを見ていたため、避難所へのルートを把握しており、冷静に避難できたといいます。
「自宅の海抜を知っておくことが、安心感につながった」とAさん。事前の備えが被害を最小限にとどめることにつながります。
まとめ:海抜を知ることは日常の安心につながる
海抜は、災害時の安全確保に直結する重要な情報です。Googleマップや国土地理院の地図、自治体のハザードマップを活用して、自宅の海抜をチェックしてみましょう。
日ごろからの備えが、いざというときの行動を大きく左右します。まずは「自分の住む場所を知る」ことから始めてみてください。


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