アジアの玄関口として知られる韓国・仁川空港と、フィリピンの首都マニラに位置するニノイ・アキノ国際空港。どちらも国際便が発着する主要空港ですが、その規模や設備には大きな違いがあります。
空港の規模と年間利用者数の違い
仁川国際空港(ICN)は、韓国最大の国際空港であり、東アジア屈指のハブ空港でもあります。2023年には約6,000万人以上の旅客数を記録し、広大なターミナルと貨物施設を備えています。
一方、ニノイ・アキノ国際空港(MNL)は、フィリピンで最も利用者が多い空港ですが、年間旅客数は約3,000万人前後。ターミナルは4つありますが、古くからの施設も多く、拡張の余地を抱えています。
ターミナル設備と快適さの違い
仁川空港は最新鋭の施設が整っており、シャワールーム、ラウンジ、ショッピングモール、トランジットホテルなどが完備されています。アジアの空港ランキングでも常に上位にランクインしており、乗り継ぎ時間も快適に過ごせます。
対してニノイ・アキノ空港は、近年の改修が進んでいるものの、混雑や老朽化といった課題も。ターミナル3は比較的新しいですが、ターミナル間の移動が不便な点が指摘されています。
航空ネットワークとアクセス性
仁川空港は、アジア・欧米・中東への直行便が豊富で、世界の主要都市とつながるハブ空港です。また、ソウル中心部へのアクセスもAREX(空港鉄道)やリムジンバスでスムーズに行えます。
ニノイ・アキノ空港もアジア諸国との便は豊富ですが、中長距離の国際便は少なめ。市内中心部へのアクセスも渋滞の影響を受けやすく、空港への移動時間には余裕が必要です。
旅行者の満足度と評判
Skytraxの空港ランキングなどでも、仁川空港は世界のトップクラスに位置づけられています。清潔さ、職員の対応、施設の充実度など、あらゆる面で高評価を得ています。
一方でニノイ・アキノ空港は、旅行者の間では「改善の余地あり」と評されることが多く、特に入国審査の混雑やセキュリティ体制について指摘されることがあります。
まとめ:どちらが「大きい」かの結論
空港の「大きさ」を単に敷地面積や旅客数で見るなら、仁川空港が圧倒的に上回ります。施設の規模、国際的な接続性、利便性においても仁川空港が優れた選択肢です。
ただし、旅行の目的や訪問国によってはニノイ・アキノ空港の方が利便性が高いケースもあるため、自分のニーズに合った空港選びが大切です。


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