東名高速「左ルート・右ルート」の正しい車線運用と走り方|混合区間で煽られないために知るべき基礎知識

車、高速道路

東名高速の上り線にある「左ルート」と「右ルート」の分岐は、運転経験が豊富な方でも混乱しがちなポイントです。この記事では、車線の役割や通行ルール、そして実際の走行マナーを交えて、混合ルート区間での適切な走り方について詳しく解説します。

東名高速に存在する「左右分離区間」とは?

東名高速では、大和トンネルや大井松田付近などで上下線それぞれに「左ルート」「右ルート」と分かれる区間が存在します。これらは渋滞緩和や交通量の分散を目的とした構造であり、特に上り線では東京方面へ向かう交通において混雑しやすいポイントでもあります。

左右に分岐するからといって、右ルート=追い越し専用、左ルート=走行専用と誤解する方もいますが、実際には「どちらも通常の走行路線」として扱われます

分離区間における追い越しの取り扱い

左右ルートに分かれた後は物理的に隣接していないため、法律上は追い越し車線・走行車線の区別が成立しません。つまり、片側2車線として独立した道路と見なされ、それぞれのルート内での車線運用が適用されます。

左ルートに入った場合でも右側車線は「追い越し車線」として法的な定義はされず、速度を守っていれば走行は問題ありません。ただし、交通の流れに応じた走行が求められます。

実際にあおられたケースの要因

たとえば左ルートの右車線を時速90kmで走行していた場合、後続車(特に大型トラックや急ぐ乗用車)が100km以上で迫ってくることがあります。

この場合、たとえ法律上は問題がなくとも、「流れを遮った」と見なされ、煽り運転を誘発する可能性があります。もちろん煽りは違法ですが、トラブル回避の観点からは、できる限り左車線への移動が望ましいと言えるでしょう。

交通の流れを読むコツと実践例

  • 左ルート:一般的に交通量がやや少なく、走行車線に余裕あり。大型車も多め。
  • 右ルート:比較的速い車が選びやすく、追越しの傾向が強い。

たとえば平日の午後3時台に厚木〜海老名付近を走る場合、左ルートの右車線では90kmでも走れるものの、100kmで流れる右ルートから来た車両に煽られる場面も。こうしたときは一旦左車線へ移ってスムーズに合流するのがスマートです。

知っておくべき法律とマナーの違い

道路交通法では「追越し車線を長時間走り続けること」は違反とされますが、左右分離区間ではこの定義が成立しにくく、運用はグレーゾーンです。

だからこそ重要なのは「交通の流れを妨げない走り方」。速度規制に従いつつ、後続車への配慮も忘れずに。

まとめ|ルールとマナーの両立が快適な走行につながる

東名高速の左右ルート区間では、形式上の追越し・走行車線という概念は一時的に曖昧になります。したがって、「右ルートは速い車向け」「左ルートはゆったり走行向け」と考え、自分の走行ペースに合ったルート選択が大切です。

煽られた経験がある方も、流れに柔軟に対応することで不要なトラブルを回避できるようになります。ルールを守りつつ、周囲への配慮も忘れないスマートな運転を心がけましょう。

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