海外旅行の楽しみの一つとして、現地のマーケットでのショッピングがあります。台北の士林夜市もその一例で、手軽なお土産から雑貨まで幅広い商品が並んでいます。しかし、中には有名ブランドのコピー品が混在していることも。この記事では、こうしたコピー品を記念に購入した際のリスクや法律的な問題について詳しく解説します。
コピー品とは?正規品との違いを知ろう
コピー品とは、ブランド品のロゴやデザインを無断で使用し、本物に似せて製造された模造品のことです。これは知的財産権を侵害しているものであり、多くの国で販売も購入も法律で禁止されています。見た目が本物と似ていても、品質や耐久性、保証などの点で大きな差があります。
一方で、「パロディ」や「ノーブランド風」の商品もありますが、意図的に似せていない限りは法的問題が発生しにくいケースもあります。とはいえ、判断が難しい場合もあるため、購入には慎重さが求められます。
士林夜市におけるコピー品の実情
台北・士林夜市は観光客にも人気のスポットで、ファッションアイテムや小物が格安で売られています。しかし、ブランド風の財布やバッグなどが並んでいる光景も珍しくありません。
現地の店員に尋ねても「本物ではない」とはっきり伝えてくることは少なく、判断は自己責任となります。値段が極端に安かったり、ロゴのデザインが微妙に違っていたりする場合は、コピー品である可能性が高いです。
コピー品を持ち帰ると税関でどうなる?
日本へ帰国する際、空港での税関検査においてコピー品が見つかると、没収される可能性があります。個人利用目的であっても、日本の商標法・関税法に基づいて禁止されており、悪質な場合には罰金や刑事罰が科されることもあります。
特に複数個所持していたり、ブランド名がはっきりしている製品は注意が必要です。仮に記念品として購入したとしても、結果的に大きなトラブルになるリスクがあるため、慎重に判断しましょう。
実際のトラブル事例とその対応
たとえば、ある旅行者がバンコクの市場で購入したブランド風バッグを日本の空港で没収されたという事例があります。空港職員による確認の結果、明らかに偽造品と判断され、事情聴取まで受けたとのことです。
このような場合、購入店へのクレームや返金はほぼ不可能で、自己責任となります。現地で「コピーだとは知らなかった」と主張しても、免責にはなりません。
安全にお土産を選ぶポイント
旅行中に安心してショッピングを楽しむためには、次のような点に注意しましょう。
- ブランドロゴがついた安価な商品には手を出さない
- 現地で「オリジナル商品」や「ハンドメイド」と明記された商品を選ぶ
- レシートや購入証明を必ず保管しておく
また、観光客向けではなく現地住民が利用する店舗を訪れることで、より信頼できる商品に出会える可能性もあります。
まとめ:思い出と法的リスクのバランスを大切に
海外旅行ではついつい気が緩み、珍しい商品に手を出したくなるものですが、コピー品の購入には法律違反という重大なリスクが伴います。台北・士林夜市のような人気スポットでも、注意を怠らないことが大切です。帰国後にトラブルにならないためにも、信頼できる店で安全な買い物を心がけましょう。


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