かつてのプロ野球を彩った旧広島市民球場や川崎球場には、独特の“レトロ感”があり、今も多くのファンに愛されています。この記事では、北九州市にある「北九州市民球場」がそれらと似た雰囲気を持つのか、またどんな魅力があるのかを掘り下げていきます。
北九州市民球場の基本情報
北九州市民球場は、福岡県北九州市小倉北区にある市営の野球場で、1960年に開場しました。現在は主に高校野球やアマチュアの大会で使われていますが、かつてはプロ野球公式戦の地方開催地としても利用されてきました。
収容人数は約15,000人で、スタンドやスコアボードの作りに昭和らしさが残っています。特に外野席から見渡すスタジアム全体の雰囲気は、往年の球場を思い起こさせるものがあります。
旧広島市民球場や川崎球場との共通点
旧広島市民球場は1957年に開場し、座席の配置や造りが非常にシンプルでした。同じく川崎球場も戦後すぐに開場し、いわゆる“観客との距離が近い”温かみのある設計が特徴でした。
北九州市民球場もこれらと共通する点として、「無機質なコンクリート構造」「照明塔の形状」「独特のアンツーカーの色味」「芝生のムラ」などが挙げられます。また、観客席とグラウンドの距離が近く、プレーを間近に感じられる設計も魅力の一つです。
レトロ球場特有の魅力
レトロ球場には、現代のドーム型球場や最新設備を備えたスタジアムにはない温もりがあります。例えば、木製ベンチや手動式のスコアボード、売店の昔ながらの雰囲気など、懐かしさを感じさせる要素がファンの心をつかみます。
北九州市民球場もその例にもれず、昭和の空気を色濃く残しており、往年の野球ファンにはたまらないスポットとなっています。
実際に訪れた人の声
実際に訪れた観客からは、「昭和の球場を感じさせる懐かしい雰囲気が良い」「トイレや売店は古いけれど、それが逆に味になっている」「子どもに昔の球場の空気を体験させたい」という声も多数見られます。
一方で、座席の老朽化やバリアフリー設備の不足など、快適性では現代の球場に劣る部分もあるため、訪れる際にはある程度の覚悟が必要です。
最新設備との違いと楽しみ方
現代の球場は冷暖房完備、フードコートやグッズ売り場などが充実していますが、北九州市民球場のようなスタジアムでは「プレーを見る」「空気を感じる」「記憶をよみがえらせる」ことこそが楽しみ方です。
また、スタジアム周辺の街並みも昭和を感じさせるスポットが多く、球場の外でもレトロな雰囲気を楽しむことができます。
まとめ:北九州市民球場は“時代を感じる”球場
北九州市民球場は、旧広島市民球場や川崎球場と共通するレトロな魅力を持つ、数少ない現存の野球場です。最新設備はないものの、昭和の野球文化を肌で感じたい方にはぜひ訪れてほしいスポットです。懐かしさとともに、野球の原点を見つめ直す良い機会となるでしょう。
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