アメリカ旅行をスムーズに進めるために便利な「MPC(Mobile Passport Control)」アプリ。とくにESTAを利用する短期旅行者には注目されている入国手続き支援ツールですが、「過去の渡航がグアムだった場合でもMPCは利用できるのか?」と疑問に思う方もいるかもしれません。今回はその疑問に対し、制度や仕組み、具体的な注意点を交えて詳しく解説します。
MPCアプリとは?入国審査を簡素化するツール
MPC(Mobile Passport Control)は、米国CBP(税関・国境警備局)が提供するモバイルアプリで、入国審査時の申告書提出や審査官とのやり取りをスムーズに行えるよう設計されています。
対応しているのは現在、米国本土や一部の空港・港湾(例:LAX、JFK、HNLなど)で、ESTAで入国する旅行者も対象になります。ただし、事前登録や顔写真のアップロード、旅行情報の入力が必要です。
グアム渡航は「アメリカ本土への入国履歴」になる?
グアムはアメリカの準州であり、ビザ免除プログラムの一部として「グアム・北マリアナ諸島ビザ免除プログラム(G-CVP)」が適用される特別な地域です。
このため、グアム渡航はESTAの「アメリカ本土への1回目の入国」とはみなされません。すなわち、グアム訪問歴があっても、そのままではMPCの利用要件を満たさないケースがあります。
ハワイ渡航ではMPCを使える?
ハワイ(ホノルル国際空港=HNL)は、MPCアプリの対応空港のひとつです。過去にアメリカ本土への正式なESTA入国歴がある場合、MPCの利用が可能です。
ただし、直前の旅行がグアムだけであった場合は、「米国本土入国の履歴がない」と見なされ、MPCに登録できないこともあります。そのため、ハワイ行きが初の本土渡航になる人は、入国審査場で通常の審査を受けることが多いです。
ESTA上の渡航履歴の扱いについて
ESTAの申請には、過去2年間の渡航履歴が問われますが、グアムも「アメリカ合衆国の一部」として履歴に記録されます。ただし、MPCでは「米国本土での入国」の経験が前提になっているため、グアム単体では対象とならないことがあります。
つまり、グアムへのESTA渡航はMPCの初回利用履歴とはカウントされないという点に注意しましょう。
実際の体験談:ESTAは有効でもMPCは使えなかった例
ある旅行者は、2023年にグアムにESTAで渡航し、2024年にニューヨークへ行こうとした際、MPCアプリに登録できませんでした。理由は「米国本土入国履歴がない」ため。入国審査では通常レーンを案内され、MPCを利用できなかったとのことです。
このように、ESTAとMPCは関連していても別制度である点に留意が必要です。
まとめ:MPC利用には本土渡航の履歴がカギ
ESTAでのグアム訪問は、アメリカ本土への初入国とはみなされません。したがって、MPCアプリを使いたい場合は、一度米国本土(ハワイ含む)へ渡航して正式な入国履歴を作る必要があります。
2024年8月にハワイへ行く際は、MPCが使えない可能性も考慮し、通常の入国審査レーンでの対応を想定しておくと安心です。将来的に本土入国を済ませた後であれば、MPCを使ったスムーズな入国が可能になるでしょう。


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